分数のかけ算は、分子同士と分母同士を、それぞれ掛けます。導入問題で計算の仕方をつかむませることができます。

 {\Large\frac{3}{5}}× {\Large\frac{1}{2}} {\Large\frac{〇}{10}} で、

〇に3を、

何てことなく入れる子がいます。

 

正しくできています。

 

だから、その子に聞きます。

 

「どうやったの?」

 

すると、3を出した計算を教えてくれます。

 

「どうやったの?」と聞くのは、

計算する前に、

「どうやる?」と、

考える子に育ってほしいからです。

 

計算する前に、

「どうやる?」と考えてね。

 

このように教えたくなります。

が、効果を期待できません。

 

計算した後、

「どうやったの?」と聞き続ければ、

子どもは自然に、

「どうやる?」と考えるようになります。

 

計算した後、

「また、どうやったの?」と聞かれるのだろうな。

 

こう思い始めると、

「どうやる?」と考えるようになります。

 

心の中で、

「どうやる?」と考える習慣を、

分数の計算で持たせることができます。

 

分数からが、いいようです。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 分数とその先」(2019)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 分数とその先―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て