目の前の子どもが、
集中を切らせてボ~ッとしています。
繰り下がりのないひき算 と、
繰り下がりのあるひき算 の
計算を区別できません。
混乱しています。
とても難しく感じます。
そして、
計算中の問題を放置して、
気持ちが計算から離れています。
このような子を前にすると、
目の前のことをそのまま
イメージとして持つのが普通です。
そして、
頭の中にボ~ッとしている子を映し出します。
すると、
頭の中のボ~ッとしている子に、
どうしたらボ~ッとしなくなるだろうかと
考えてしまいます。
どうしても後ろ向きになります。
普通ではありませんが、
目の前の子と大きく違って、
繰り下がりのない計算と、繰り下がりのある計算を
区別できる子のイメージを持つことができます。
少し努力して、
頭の中に計算を区別できる子を、
想像して映し出します。
は、上から下をそのまま引いて、
は、1を借りてから引いて、
計算を区別している子です。
こうすると、
目の前のボ~ッとしている子と
大きなギャップが出ます。
目の前のボ~ッとしている子を、
頭の中に想像して映し出した計算を区別できる子に、
どうやって近づけようかと考えます。
自然に前向きになります。
このように、
目の前の子どもとは違う振る舞いの子どもを、
頭の中に想像して映し出すことは、
少し練習が必要です。
「こうあってほしい」姿、
つまり、「計算を区別している子」を
頭の中で想像します。
こうすると、
「計算を区別している子」を
頭の中に映し出せます。
人はイメージを持ちます。
そして行動します。
だから、
どちらのイメージを持つのか、
意識して選ぶようにします。
参照:
蔵一二三、「計算の教えない教え方 基本」(2017)。
アマゾン。
計算の教えない教え方 基本―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て