子どもの「こうあってほしい」プラスのイメージを想像して、頭の中に映し出します。

目の前の子どもが、

集中を切らせてボ~ッとしています。

 

繰り下がりのないひき算 { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 23 \\ \hline \end{array} }} \\ と、

繰り下がりのあるひき算 { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 35 \\ \hline \end{array} }} \\

計算を区別できません。

 

混乱しています。

とても難しく感じます。

 

そして、

計算中の問題を放置して、

気持ちが計算から離れています。

 

このような子を前にすると、

目の前のことをそのまま

イメージとして持つのが普通です。

 

そして、

頭の中にボ~ッとしている子を映し出します。

 

すると、

頭の中のボ~ッとしている子に、

どうしたらボ~ッとしなくなるだろうかと

考えてしまいます。

 

どうしても後ろ向きになります。

 

普通ではありませんが、

目の前の子と大きく違って、

繰り下がりのない計算と、繰り下がりのある計算を

区別できる子のイメージを持つことができます。

 

少し努力して、

頭の中に計算を区別できる子を、

想像して映し出します。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 23 \\ \hline \end{array} }} \\ は、上から下をそのまま引いて、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 35 \\ \hline \end{array} }} \\ は、1を借りてから引いて、

計算を区別している子です。

 

こうすると、

目の前のボ~ッとしている子と

大きなギャップが出ます。

 

目の前のボ~ッとしている子を、

頭の中に想像して映し出した計算を区別できる子に、

どうやって近づけようかと考えます。

 

自然に前向きになります。

 

このように、

目の前の子どもとは違う振る舞いの子どもを、

頭の中に想像して映し出すことは、

少し練習が必要です。

 

「こうあってほしい」姿、

つまり、「計算を区別している子」を

頭の中で想像します。

 

こうすると、

「計算を区別している子」を

頭の中に映し出せます。

 

人はイメージを持ちます。

そして行動します。

 

だから、

どちらのイメージを持つのか、

意識して選ぶようにします。

 

参照:

蔵一二三、「計算の教えない教え方 基本」(2017)。

アマゾン。

計算の教えない教え方 基本―たかが計算 されど算数の根っこ そして人育て