宿題の途中で、集中が切れたり眠気に襲われたりして、中断します。手伝って宿題に戻します。

子どもが宿題に取り組みます。

筆算のひき算の計算問題です。

 

繰り下がりのない問題 { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 23 \\ \hline \end{array} }} \\ や、

繰り下がりのある問題 { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 35 \\ \hline \end{array} }} \\ を、

30問です。

 

机に出して、鉛筆を持ってやり始めます。

繰り下がりのない計算と、

繰り下がりのある計算を区別して計算できます。

 

何かが気になって、

宿題から気持ちを離します。

 

あるいは、

ただ何となくボ~ッとします。

 

春の陽気のいいときは、

ウトウトと寝かかることもあります。

 

フッと何かを思い出して、

こちらに話し掛けてくることもあります。

 

こうなると、宿題はそのままです。

進まなくなります。

 

このようなとき、普通、

「集中して」や、

「起きて」や、「寝ない」や、

「話さない」と言ってしまいます。

 

宿題に戻ってほしくてですが、

宿題そのものを手伝ってはいません。

 

宿題を中断している子どもに反応しています。

子どものしたことに振り回されています。

 

宿題を中断している子どもを手伝うのでしたら、

宿題そのものを手伝った方が、

宿題に戻ることを子どもに気付かせやすいのです。

 

集中が切れていても、

眠りかかろうとしていても、

話し掛けてきても、

中断したままの { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 35 \\ \hline \end{array} }} \\ の計算を手伝います。

 

4を示して、「4-5、引けない」、

「14-5、9」、

6を示して、「1減って、5」、

「5-3、2」と計算をリードします。

 

計算をリードされると、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:64 \\ -\: 35\\ \hline \:29\end{array} }} \\ と1問完成します。

 

そして、

「宿題が途中だった」と、子どもは気付きます。

 

このようなリードをするためにこちらは、

目の前の子が取り組んでいることの目的を

立ち止まって意識します。

 

「算数の宿題を終わらせようとしている」と、

子どもがしていることの目的を意識します。

 

すると、

集中が切れていることや、

眠りかかっていることや、

話し掛けていることを少しも気にしないで、

宿題を終わらせる目的を満たすために、

子どもが次にすべきことをリードできます。

 

止まっている計算 { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 64 \\ - 35 \\ \hline \end{array} }} \\ です。

 

計算をリードして、 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:64 \\ -\: 35\\ \hline \:29\end{array} }} \\ と進めます。

 

1問の計算が終わることで、

「宿題を終わらせる」目的を

子どもはすぐに思い出します。

 

(基本032)