暗算のひき算の計算に、暗算のたし算の答えを浮かべる感覚を利用できます。

7+8 や 5+9 の問題を見ただけで、

答え15や14が頭に浮かぶ感覚を持っています。

 

暗算のひき算に進みます。

 

10の補数(5と5、4と6、3と7、2と8、1と9)の組と、

1~100の数字の表を、

ひゃく(100)、きゅうじゅうく(99)、きゅうじゅうはち(98)、きゅうじゅうしち(97)、とさかのぼって、

声に出して読む練習をします。

 

10の補数は、

たし算の答えを浮かべる感覚です。

 

3でしたら、

7を足すと10になります。

 

4は6を足せば10です。

 

このような準備をしながら、

14-5 を計算します。

 

3通りの教え方から、

子どもに合わせて選びます。

 

1番目の教え方は、

数字をさかのぼる数え方を利用します。

 

14-5 の14を示して、

「じゅうし」と読みます。

 

続いて、5を示して、

「じゅうさん、じゅうに、じゅういち、じゅう、く」と、

5回数字をさかのぼって、

答え9を出します。

 

2番目の教え方は、

10の補数を利用します。

 

14-5 の14の4を隠してから、

10-5=5 です。

 

5は、5の10に対する補数です。

 

隠していた14の4を見せてから、

5+4=9 です。

 

この9が、14-5 の答えです。

 

15-7 も、同じように計算してみます。

 

15の5を隠して、

10-7=3 です。

 

続いて、隠していた15の5を見せて、

3+5=8 です。

これが、15-7 の答え8です。

 

10-5=5 や、10-7=3 は、

5に5を足して、

7に3を足して10にしていますから、

たし算の答えを浮かべる感覚です。

 

10の補数を利用するひき算の計算は、

たし算を2回使っています。

 

3番目の教え方は、

たし算の答えを浮かべる感覚を利用します。

 

14-5 でしたら、

5に何を足したら、

14になるかを探します。

 

5+9=14 ですから、

5に9を足せば14です。

 

これから、14-5=9 です。

 

15-7 でしたら、

7に何かを足して、15にします。

 

7+8=15ですから、

7に8を足せば15です。

 

15-7=8 と計算できます。

 

この子は、7+8 や 5+9 の

暗算のたし算の感覚を持っています。

 

その使い方が少し違います。

謎解きのような使い方です。

 

5に何を足せば14の謎解きです。

7に何を足せば15の謎解きです。

 

少し戸惑います。

でも、じきに慣れます。

 

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