プロセス(動画)が、結果(静止画)を生み出します。だから動きを褒めます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 68 \\ +\: 35 \\ \hline \end{array} }} \\ のような宿題を計算しています。

40問です。

 

スラスラと楽に計算できます。

 

8+5 を見たら、答え13が、

6+3 を見たら、答え9が

頭に浮かぶ感覚を持っています。

 

6+8、4+6、9+5、7+5、8+8、

このようなたし算25問を

20秒で計算する力を持っています。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:\:\:8 \\ \:\:\:\:\:\: 5 \\ \hline \end{array} }} \\ のように、

8と5を上から下に見ると、

たし算の答え13が浮かびます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\:6\:\: \\ \:\:\:\: 3\:\: \\ \hline \end{array} }} \\ も、

6と3を上から下に見ると、

たし算の答え9が浮かびます。

 

そして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 68 \\ +\: 35 \\ \hline \end{array} }} \\ の計算の手順に慣れています。

 

集中が続けば、

10分もかからないはずです。

 

楽にスラスラと計算する力があっても、

手順のある計算は、

途中で集中が切れることがあります。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 68 \\ +\: 35 \\ \hline \end{array} }} \\ の計算は、

8と5を上から下に見て、

13の3を書きます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 68 \\ +\: 35 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\ こうなると、

1つの手順が終わります。

 

次の手順に移るとき

集中が切れやすいのです。

 

次の手順は、

6と3を上から下に見て、

9を浮かべてから、

繰り上がり数1を足して、10にします。

 

繰り上がりの計算の前後も、

集中が切れやすいところです。

 

そして、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 68 \\ +\: 35 \\ \hline103\end{array} }} \\ と書いてから、

次の問題  {\normalsize { \begin{array}{rr} 75 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\ に移ります。

ここも集中が切れやすいところです。

 

計算している子どもが、

何か他のことを気にすれば、

集中が切れます。

 

しばらく計算から離れます。

思い出したように  {\normalsize { \begin{array}{rr} 75 \\ +\: 18 \\ \hline \end{array} }} \\ の計算に戻ります。

 

計算が切れて、

しばらく計算から離れてから計算に戻ります。

 

このようなことを何回か繰り返した後、

40問の計算が終わります。

 

10分で終わる計算を、

20分や30分かけて終わります。

 

この結果(静止画)を、

「最後までがんばったね」のように褒めません。

 

結果の評価は、子ども本人に任せます。

任せた方が、正直で厳しい評価をします。

 

プロセス(動画)を褒めます。

 

計算している最中を褒めます。

「たし算の答えがすぐ出るね」や、

「次の計算にパッと移れるのだ」のように

動き自体を具体的に褒めます。

 

計算している最中を具体的に褒められると、

子どもは気付いていないことですから、

うれしいようです。

 

プロセス(動画)がよくなれば、

自然と結果(静止画)もよくなります。

 

(基本039)