「どうしたらいい?」とすると、目の前の見えている悪さに対処してしまいます。「どうなったらいい?」とすれば、今、見えてはいない少し未来の良さに近づこうとします。

15-7 の計算を、

たし算の力を利用して、

7に何かを足して、15になるようにします。

 

7+8=15 ですから、

15-7=8 です。

 

たし算の感覚を持っている子です。

7+8 を見たら、見ただけで、

答え15が頭に浮かびます。

 

ですが、ひき算は、

感覚を持っていませんから、

7に何かを足す試行錯誤から、

8を探します。

 

アレコレと試さなければなりませんから、

気持ちの負担が大きくて、

集中が続きません。

 

計算から逃げて、

集中が切れやすいところです。

 

集中が切れた状態は、

見たら分かりますから、

「どうしたらいい?」と考えてしまいます。

 

目の前に見えている集中の切れている状態を、

何とかしようとしてしまいます。

 

目の前の子は、

集中が切れていますが、

少しすると、また計算に戻ります。

 

でも、今、見えているのは

集中の切れている子です。

 

今は見えていない少し未来の

計算に戻った子を、

想像すれば心の中に見ることができます。

 

このように想像して心の中に映る子を、

「どうなったらいい?」で見ることができます。

 

目の前の今とは違って、

計算し始めた子を、

想像して心に見ることができたら、

目の前で集中を切らしている子を、

計算している子に近づけることができます。

 

心の中の計算し始めた子を見ています。

とても子どもに優しい指導になります。

 

止まっている 14-5 の問題に、

「く(9)」で、答えを言います。

それから、「5+9=14」です。

優しい言い方です。

 

(基本042-91)