間違いを直せずに、「分からない」と聞きます。その問題をこちらが計算します。こうすると、子どもとこちらの人間関係がより良くなります。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 67 \\ \:\times \:\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }}\\ を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 67 \\ \times \:\:\:\: 4 \\ \hline \:448\end{array} }}\\ と計算します。

 

子どもが、こちらを信頼しているとして、

こちらが、「どこ?」と聞き返せば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 67 \\ \times \:\:\:\: 4 \\ \hline \:448\end{array} }}\\ の答え448の

44を怪しいと思っていることを、

子どもは、心を開いて教えてくれます。

 

子どもが、

まだ、こちらを信頼していなくて、

正直に話したら、

「教えたでしょ」、

「ちゃんと聞いていたの」と、

叱られることを警戒していれば、

こちらが、「どこ?」と聞き返しても、

また、「分からない」となります。

 

子どもとの人間関係が不安定なのですから、

人間関係を育てようとして、

こちらがリードして、

初めから計算してしまいます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 67 \\ \times \:\:\:\: 4 \\ \hline \:448\end{array} }}\\ の4から7を示しながら、

「ししちにじゅうはち(4×7=28)」、

「ここ、はち(8)、合っている」と教えてから、

「指、2」で、

繰り上がり数2を、指に取らせます。

 

次に、

4から6を示しながら、

「しろくにじゅうし(4×6=24)」、

「2足して、26」とリードして、

「ここ、26」と教えれば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 67 \\ \times \:\:\:\: 4 \\ \hline \:448\end{array} }}\\ の答えの448の44を、

26に書き換えて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 67 \\ \times \:\:\:\: 4 \\ \hline \:268\end{array} }}\\ と直ります。

 

次々に素早くリードして計算すれば、

子どもは、

自分が知りたかった

計算の仕方の間違いを

「なるほど」と理解します。

 

そして子どもは、

「教えてもらえた」と感じて、

こちらへの信頼が育ちます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -011)、(×÷  {\normalsize {α}} -010)