見ることのできない主体性を、「育てる」と意識して育てます。

「やればできるのにやらない」子がいます。

 

「やればできることをやってしまう」子もいます。

主体性のレベルの違いです。

 

子どもの主体性は、

育てる気になって育てれば、

1日や2日のような短期間ではありませんが、

確実に育ちます。

 

「やればできるのにやらない」子の

主体性を育てていくと、

「やればできることをやってしまう」子になります。

 

さて、

子どもの主体性を育てる問答があります。

 

内容がダブりますが、

問答を並べます。

 

親が子どもの主体性を育てるときに、

使うことができます。

 

子ども自身が、自分の内面の主体性を、

自分で育てるときに使うことができます。

 

主体性を育てる対象が、

宿題でしたら。

 

「帰宅してから、宿題があったかどうかを、思い出せますか?」、

「宿題があったら、机の上に出すことができますか?」、

「そして、その宿題を見て、いつやろうかと決めることができますか?」、

「決めた時間になったら、宿題をやることを思い出せますか?」、

「机に座って、宿題を開いて、やり始めることができますか?」、

「分からないところを、聞くことができますか?」、

「終わった宿題を、カバンに入れることができますか?」・・・・・。

 

主体性を育てる対象が、

3+1= のたし算でしたら。

 

「3+1= の『3』だけを見ることができますか?」、

「見た『3』を、『さん』と読むことができますか?」、

「『さん』から始めて、『し、ご、ろく、・・・』と数えることができますか?」、

「3+1= の『1』だけを見ることができますか?」、

「『し、ご、ろく、・・・』を、1回だけでやめることができますか?」、

「『し』を、4と書くことができますか?」、

「= の右に、3+1=4 と書くことができますか?」。

 

主体性を育てる対象が、

6+8=、4+6=、9+5=、7+5=、8+8= のようなたし算でしたら。

 

「1問目 6+8= を見ることができますか?」、

「見たら計算して答えを出すことができますか?」、

「出した答えを 6+8=14 と書くことができますか?」、

「すぐに2問目 4+6= を見ることができますか?」、

「見たら計算して答えを出すことができますか?」、

「出した答えを 4+6=10 と書くことができますか?」、

「すぐに3問目 9+5= を見ることができますか?」、

「見たら計算して答えを出すことができますか?」、

「出した答えを 9+5=14 と書くことができますか?」・・・。

 

主体性を育てる対象が、

 {\Large\frac{26}{65}} のような約分でしたら。

 

「この約分を計算できると決めることができますか?」、

「どのように計算するのか見つけることができますか?」・・・。

 

主体性のレベルが低ければ、

「分からない」と言うでしょう。

「できない」と諦めるでしょう。

 

このような子の主体性を育てます。

 

「分かる!」と強く言い返します。

「できる!」と諦めさせないで、

 {\Large\frac{26}{65}} の分子26を示して、

「これ、何で割れるか分かりますか?」です。

 

子どもが、

「に(2)」と答えてくれたら、

「これ(26)を、2で割ることができますか?」と誘います。

 

子どもは計算します。

26÷2=13 です。

 

「これ(26)は、13で割ることもできますか?」と、

念を押します。

 

次に、

 {\Large\frac{26}{65}} の分母65を示して、

「これ、2で割ることができますか?」と聞けば、

「できない」となります。

 

「では、13で割ることができますか?」と誘います。

約分を手伝っていますが、

「やり方を探し出す」主体性を育てています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -079)、(+-  {\normalsize {α}} -060)、(分数  {\normalsize {α}} -015)