幼児のたし算を、
親が自宅で教えることがあります。
小学校に入学する準備として。
早生まれが不利にならない対策として。
算数に強い興味を示す可能性開花として。
このようなさまざまな理由で、
自宅でたし算を教えることがあります。
教える親が、
習う子どもにイライラすることなく、
楽に教えることのできるコツがあります。
2つです。
やや非常識です。
大きな効果があります。
① 幼児を座らせて、
親は、幼児の真後ろに立ちます。
親が幼児と向き合って座ると、
幼児の表情がすべて見えてしまいますから、
チョットしたことがイライラの原因になります。
幼児の真後ろに、親が立つと、
見えるのは、たし算の問題と鉛筆です。
たし算に不慣れな幼児に寄り添う姿勢です。
② 親の計算を動画見本で見せる教え方です。
5+4= の5を示して、「ご」と読み、
+4 の4を示して、「ろく、しち、はち、く」と数え、
= の右を示して、「く(9)」と言います。
親の計算を見せるだけの教え方です。
見せている計算は、
数字を読んで書くことと数えることです。
幼児のできることですから、
数字を読んで書いて数えることは、
教えなくてよいのです。
数字を読んで書いて数えることの
組み合わせ方だけを
動画見本で見せます。
動画見本で教える親も、
見て学ぶ幼児も、
知っていることだけを組み合わせていますから
ストレスの少ない計算の仕方です。
5問や、10問、
親の計算を見せると、
幼児はまねして計算したがります。
すると、
3+4=6 と数え間違えることがあります。
やりたがって、
計算しています。
だから、
このことだけを認めて、
親が計算して見せます。
3+4= を、
「さん」、
「し、ご、ろく、しち」と計算してから、
幼児の書いた6を示して、
「ここ、しち(7)」です。
「間違えている」と言いません。
言うことでストレスを感じるからです。
しかも目的は、
ミスを指摘することではなくて、
正しく計算できるように育てることです。
親は、心の中で、
「やりたがって、計算したね」とプラスの気持ちで、
3+4= を計算して見せます。
(基本 -091)、(+- -071)