子どものさまざまなことへの反応のデータの履歴から、その子の傾向が分かります。これが、子どもの比べ方です。つまり、自分の履歴の中で比べます。

下の子を、

上の子と比べます。

 

例えば、

下の子は、

上の子よりも算数がよくできる。

このような比べ方です。

 

上の子と、下の子を比べることは、

よくないことだと思っていて、

それでもこのように、

比べてしまう親が多いようです。

 

「比べ方」の情報が少ないからです。

 

ですからこのブログで、

上の子と、下の子の「比べ方」で、

知っていると子どもを育てる役に立つことを取り上げます。

 

「比べる」ことの善しあしではなくて、

知られざる「比べ方」です。

 

考え方を説明します。

 

「いち、に、さん、し、ご、ろく、・・・」と、

順に唱える数唱を、

親が子どもに教えます。

 

上の子にも、

下の子にも、

ワンパターンの同じ教え方をします。

 

親が、数えて聞かせます。

ただそれだけの教え方です。

 

「いち、に、さん、し、ご、ろく、・・・」と、

子どもに、毎日聞かせていると、

子どもも言うようになります。

 

そして、

親が言うのを制して、

自分だけで言うようになります。

 

何日くらい聞かせたら、

子どもも言うようになったのか?

 

さらに何日くらいたったら、

自分だけで言いたくなったのか?

 

このような子どもの反応のデータ、

日数を比べるのです。

 

上の子と、

下の子で、

日数が違うはずです。

 

でも、

「上の子は、下の子よりも長い」、

このような比べ方ではありません。

 

上の子は、

言うようになるまで、〇〇日くらい、

一人で言いたがったのが、〇〇日くらい、

これだけの比べ方です。

 

優劣を付けません。

子どもの反応のデータです。

 

上の子は上の子の

さまざまなことへの反応のデータを、

履歴で持ちます。

 

数唱のデータもあります。

易しいたし算のデータもあります。

九九を覚えるまでのデータもあります。

集中時間のデータもあります。

「分からない」と言わなくなるまでのデータもあります。

「どうやるの?」と聞くようになるまでのデータもあります。

さまざまです。

 

下の子は下の子の

上の子と同じさまざまな

反応のデータの履歴です。

 

このような反応のデータの履歴を、

上の子と、下の子で持つと、

上の子と、下の子を比べるよりも、

履歴の中で比べるようになります。

 

自然とこうなります。

上の子を、下の子と比べるよりも、

上の子の履歴の中で比べた方が、

面白いのです。

 

上の子の反応のデータの履歴から、

上の子の傾向が分かります。

 

下の子の反応のデータの履歴から、

下の子の傾向も分かります。

 

このようなことが、

知られざる「比べ方」です。

 

そして、

親がこのような比べ方をしていると、

子どもは親の比べ方に気付きますから、

自分を他人と比べるのではなく、

自分の変化を比べる子になります。

 

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