連立方程式を、
代入法の特殊な形の
等値法で計算できる子です。
の2つの式を見ると、
共に、 の形です。
だから、
とできます。
これは、 だけの方程式です。
を計算できます。
を左に、数字を右に集めて、
として、
左と、右をそれぞれ計算して、
として、
についている数 -4 で、-8 を割れば、
と、 が求まります。
この を、
の に代入して、
と、 が求まります。
このように、
スラスラと計算できる子です。
だから、少し難しそうになっても、
の式の形を見て、
x+5=x+2 と書くことができます。
でも、
ここで止まってしまいます。
「ここまでできるのに、
どうしてここで止まるの?」です。
うそのような本当の話です。
両辺「×6」とできません。
ですから、
ピンポイントで、
式 x+5=x+2 の下の余白を示して、
「ここ、掛けるろく(×6)」と教えます。
続きを知りたかった子は、
x+5=x+2 の下に、
×6
このように書きます。
こう書いて、そして見ると、
この子には、見慣れた形です。
「あぁ、そうだった」と理解します。
左も、右も 6 倍する続きを普通に書けば、
x+5)=6(x+2) です。
でもこの子は、
「あの計算だ!」とつながりましたから、
掛ける数 6 を頭に置いて、
x+5=x+2 のそれぞれに
6 を掛けて計算して、
と書くことができます。
続きを、
を左に、数字を右に集めて、
として、
左と、右をそれぞれ計算して、
と、 が求まります。
この を、
y=x+5 の に代入して、
y=×(-18)+5=-4 と、
が求まります。
さて、この子は、
x+5=x+2 まで書いて止まります。
この子の計算を手伝うとき、
ここまでが正しくできているのかどうかを、
少しも気にしません。
こちらは、
ここまでが正しいのかどうかが
とても気になりますが、
こちらのことです。
この子が、期待することは、
続きの計算の仕方を知りたいのです。
止まっている計算 x+5=x+2 の
続きを知りたいのです。
しかも、
x+5=x+2 の続きは、
x+5=x+2 が正しくても、
間違えていても、
どちらにしても同じです。
この子は、
6 倍して、
分数を整数に変える計算に慣れています。
だから、
x+5=x+2 の下の余白を示して、
「ここ、掛けるろく(×6)」とだけ教えます。
続きを知りたいこの子は、
自分の気持ちが理解されていると感じて、
教えられたように、
x+5=x+2
×6
このように書きます。
見ながら書きますから、
「あぁ、そうだった!」と、
続きの計算がつながり、
スラスラと計算し始めます。
(基本 -110)、(分数 -024)