算数の四則混合の計算順を感覚で決めます。数学のマイナスの数の混ざった四則混合の計算順も、感覚で決めます。少し違う感覚です。

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}} や、

( 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} )÷ {\Large\frac{1}{2}}-( 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} ) の

算数の四則混合は、

計算する前に、式を見るだけで、

計算順を決めることができます。

 

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}} は、

① +、② ×、③ - の順に計算します。

 

( 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} )÷ {\Large\frac{1}{2}}-( 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} ) は、

① 左の+、② 右の+、③ ÷、④ - の順です。

 

式を見るだけです。

計算していません。

計算順を決めることができます。

 

計算する前に、

計算順を決めます。

 

計算しませんから、

数字を見なくていいのです。

 

でも、計算順を決めますから、

計算の記号を見ます。

 

 {\Large\frac{5}{8}}×(  {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{2}{5}} )- {\Large\frac{1}{4}} でしたら、

〇×(〇+〇)-〇 のように見ます。

 

( 3 {\Large\frac{2}{7}}+2 {\Large\frac{3}{14}} )÷ {\Large\frac{1}{2}}-( 4 {\Large\frac{1}{5}}+1 {\Large\frac{3}{10}} ) でしたら、

(〇+〇)÷〇-(〇+〇) のようです。

 

中学になり、

算数が数学になり、

マイナスの数を習い、

マイナスの数の四則混合を計算します。

 

8-5×2+6÷(-2) や、

-2 {\Large\frac{1}{4}}× {\Large\frac{2}{3}}+3 {\Large\frac{1}{2}}÷(-2 {\Large\frac{1}{3}} ) です。

 

算数の四則混合のように、

計算する前に、式を見るだけで、

計算順を決めることができます。

 

やはり、

数字を見ないで、

計算の記号だけを見ます。

 

でも、マイナスの数を表す「-」と、

計算のひき算を表す「-」が同じ記号ですから、

子どもは、混乱します。

 

そして、

区別できるようになるまで崩れます。

 

8-5×2+6÷(-2) の

(-2)の-は、

計算のひき算ではなくて、

マイナスの数の記号です。

 

-2 {\Large\frac{1}{4}}× {\Large\frac{2}{3}}+3 {\Large\frac{1}{2}}÷(-2 {\Large\frac{1}{3}} ) の

-2 {\Large\frac{1}{4}} の-や、

(-2 {\Large\frac{1}{3}} ) の-も、

計算ではなくて、

マイナスの数の記号です。

 

子どもは、

混乱して崩れます。

 

ですが、

混乱は一時的です。

自力で立ち直れます。

 

マイナスの数の「-」なのか、

ひき算の「-」なのかを、

区別できるようになります。

 

崩れても一時的で、

自力で立ち直れることを知っていれば、

子どもが崩れても、

こちらは、慌てません。

 

こちらは落ち着いて、

計算順を、

動画見本の実況中継で見せます。

 

子どもに見えるように、

計算順を、

無言で示します。

 

8-5×2+6÷(-2) でしたら、

① ×、② ÷、③ 左の-、④ + です。

 

マイナスの数を表す「-」と、

計算のひき算を表す「-」の区別は、

慣れという感覚です。

 

これとは別に、

子どもの内面に、

算数の四則混合の

計算順を決めた感覚が残っています。

 

するとじきに、

子どもの中に残っている

計算順を決める感覚につながり、

マイナスの数を表す「-」と、

計算のひき算を表す「-」を

区別できるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -172)、(分数  {\normalsize {α}} -054)