×( + )- や、
( 3+2 )÷-( 4+1 ) の
算数の四則混合は、
計算する前に、式を見るだけで、
計算順を決めることができます。
×( + )- は、
① +、② ×、③ - の順に計算します。
( 3+2 )÷-( 4+1 ) は、
① 左の+、② 右の+、③ ÷、④ - の順です。
式を見るだけです。
計算していません。
計算順を決めることができます。
計算する前に、
計算順を決めます。
計算しませんから、
数字を見なくていいのです。
でも、計算順を決めますから、
計算の記号を見ます。
×( + )- でしたら、
〇×(〇+〇)-〇 のように見ます。
( 3+2 )÷-( 4+1 ) でしたら、
(〇+〇)÷〇-(〇+〇) のようです。
中学になり、
算数が数学になり、
マイナスの数を習い、
マイナスの数の四則混合を計算します。
8-5×2+6÷(-2) や、
-2×+3÷(-2 ) です。
算数の四則混合のように、
計算する前に、式を見るだけで、
計算順を決めることができます。
やはり、
数字を見ないで、
計算の記号だけを見ます。
でも、マイナスの数を表す「-」と、
計算のひき算を表す「-」が同じ記号ですから、
子どもは、混乱します。
そして、
区別できるようになるまで崩れます。
8-5×2+6÷(-2) の
(-2)の-は、
計算のひき算ではなくて、
マイナスの数の記号です。
-2×+3÷(-2 ) の
-2 の-や、
(-2 ) の-も、
計算ではなくて、
マイナスの数の記号です。
子どもは、
混乱して崩れます。
ですが、
混乱は一時的です。
自力で立ち直れます。
マイナスの数の「-」なのか、
ひき算の「-」なのかを、
区別できるようになります。
崩れても一時的で、
自力で立ち直れることを知っていれば、
子どもが崩れても、
こちらは、慌てません。
こちらは落ち着いて、
計算順を、
動画見本の実況中継で見せます。
子どもに見えるように、
計算順を、
無言で示します。
8-5×2+6÷(-2) でしたら、
① ×、② ÷、③ 左の-、④ + です。
マイナスの数を表す「-」と、
計算のひき算を表す「-」の区別は、
慣れという感覚です。
これとは別に、
子どもの内面に、
算数の四則混合の
計算順を決めた感覚が残っています。
するとじきに、
子どもの中に残っている
計算順を決める感覚につながり、
マイナスの数を表す「-」と、
計算のひき算を表す「-」を
区別できるようになります。
(基本 -172)、(分数 -054)