8+3= の計算を、鉛筆を持った幼児の手を軽く包み持って、こちらがリードして動かして教えます。8 を読み、9、10、11 と数える計算です。

5+3= の計算の仕方を、

幼児に、

こちらの計算の実況中継を見せて教えます。

 

5 を、無言で示して、

「ご」と声に出して読み、

3 を、無言で示してから、

3 を、トントントンと 3 回たたいて、

「ろく、しち、はち」と、声に出して数えます。

 

そして、

= の右を示して、

「はち(8)」と言います。

 

このような実況中継を、

3 ~ 4 問見せても、

こちらが出した答えを、

「言われたから書いている」となる幼児です。

 

まねできないようです。

実況中継の見せ方を変えます。

 

こちらが幼児の手を包み持って動かして、

3 回数える実況中継に変えます。

 

8+3= を例にします。

 

この幼児は、

鉛筆を右手で持ちます。

 

鉛筆を持った右手を、

そのまま、こちらが包み持ちます。

 

そして、

鉛筆の先で、

8 を、軽くつつきながら、

こちらが、「はち」と声に出して読みます。

 

続いて、

3 を、軽くつついてから、

幼児の左手の親指と人差し指と中指を、

この順に、軽くつつきながら、

こちらが、「く、じゅう、じゅういち」と、

声に出して数えます。

 

それから、

= の右あたりで、

「じゅういち(11)」と言ってから、

包み持った幼児の右手を離します。

 

すると、

幼児は、

8+3=11 と書きます。

 

同じようなリードで、

幼児の手を包み持って動かして、

3 ~ 4 問教えます。

 

こちらは、

幼児の右手を軽く包み持っています。

とても大事です。

 

幼児が、

自分で動かそうとし始めたら、

軽く包み持っているために、

動きを感じますから、

包み持った幼児の右手を離します。

 

「自分でできる」の、

幼児からの合図です。

自力で計算し始めます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -257)、(+-  {\normalsize {α}} -164)