算数や数学の計算を手伝うことで、
少し先の未来:「近未来」の自分を、
子どもに見せることができます。
目の前の「今」の子どもに、
「近未来」の自分を見せてしまいます。
「今」の自分から、
少し先の未来:「近未来」の自分を、
見る向きではありません。
「近未来」の自分から、
「今」の自分を見る向きです。
時間の流れは、
過去から、今を経て、未来の向きです。
この時間の流れと逆向きに、
「近未来」の自分から、
「今」の自分を見ます。
このような時間の流れの逆向きの見方を、
子どもに体験させることができます。
例えば、
たし算の指を取る練習を、
ひたすら繰り返している子です。
6+8=、4+6=、9+5=、7+5=、8+8=、
4+8=、6+5=、7+9=、8+5=、4+4=、
5+7=、8+7=、9+6=、4+7=、5+6=、
8+4=、7+7=、5+4=、8+6=、7+8=、
5+5=、7+6=、9+8=、7+4=、6+7= のような
たし算を、50問や100問計算します。
子どもは、
計算に慣れるに従って、
計算のスピードが速くなります。
過去から、今を経て、未来に向く
時間の流れに乗って、
子どもの計算のスピードが、
少しずつ速くなります。
昨日よりも今日、
今日よりも明日のような感じで、
計算のスピードが速くなります。
この子に、
こちらがリードして、
今よりもかなり速いスピードの計算を体験させます。
今よりもかなり速いスピードの計算ですから、
この子の「近未来」の自分です。
6+8= の 6 を示して、
「ろく」と早口で、声に出して読み、
8 を示してから、
7、8、9、10、11、12、13、14 と、
かなり速いスピードで指を折って計算します。
こちらのこのような実況中継を、
見て、聞いているこの子は、
「近未来」の自分の速いスピードの計算を体験します。
そして、
こちらが出した答え 14 を、
この子が、
6+8=14 と書くのは、
「今」の自分ですから、
「近未来」の自分の計算スピードから、
「今」の自分を見てしまいます。
(基本 -342)、(+- -220)