連立方程式を解く前に、「どうする?」と聞くことは、こちらが子どもに聞くまでもなく、子ども自身、自分が、自分に、聞くことができます。

見本 :  {\Large\frac{18}{6}}=3 を見て、

問題 :  {\Large\frac{10}{5}}= を計算します。

 

このような学び方を、

シンプルにリードします。

 

見本を示して、

「見て」と言い、

問題を示して、

「やって!」と誘います。

 

子どもが、

 {\Large\frac{10}{5}}=2 と計算した後、

「どうやったの?」と聞きます。

 

「見て、やって!」、

「どうやったの?」は、

子どもの計算をリードする

子どもの内面のリーダーが、

まねし易い文言です。

 

子どもの内面のリーダーが、

自分自身をリードするときに、

すぐにまねすることができます。

 

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}3x-2y=6\\x+2y=2\end{array}\right.\end{eqnarray}} を解く前の子に、

「どうする?」と聞きます。

 

子どもは、

x と、y の前に付いている数(係数)だけを、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}3〇-2〇=〇\\1〇+2〇=〇\end{array}\right.\end{eqnarray}} のように見て、

「 y を消す」、

「1 番目と、2 番目の式を足す」のように

教えてくれます。

 

「どうする?」の文言は、

子どもの内面のリーダーが、

すぐにまねして使うことができます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}y=x+3\\x+y=1\end{array}\right.\end{eqnarray}} を解く前にも、

「どうする?」と聞きます。

 

子どもは、

1 番目の式が、

〇x+〇y=〇 の形ではなくて、

y=x+〇 の形をしていることを見て、

「1 番目を、2 番目の式に代入する」のように

教えてくれます。

 

「どうする?」の文言を、

子どもは、

まねして使うことができます。

 

さて、

このようなシンプルなリードを、

少し踏み込んで考えます。

 

こちらが、

子どもに、

「どうする?」と聞いています。

 

ですが、

こちらから聞かれるまでもなく、

子ども自身、

内面で、

自分が、自分に、

「どうする?」と聞くことができます。

 

つまり、

こちらが、

子どもに、

「どうする?」と聞いていることと、

同じことを、

子どもは自力ですることができます。

 

例えば、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x+5y=x-2y-6\\8x+y=5x-y+1\end{array}\right.\end{eqnarray}} を解くとき、

子どもが、子ども自身に、

「どうする?」と聞きます。

 

聞かれた子どもは、

聞いた子どもに、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}〇x+〇y=〇\\〇x+〇y=〇\end{array}\right.\end{eqnarray}} のような形にする・・のように、

教えます。

 

自分が、

自分に、教えています。

 

こちらが取り込まれていると考えることもできます。

 

実は、

「見て、やって!」、

「どうやったの?」も、

子どもが自力ですることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -379)、(分数  {\normalsize {α}} -140)