2 乗すると、
-1 になる数を、
文字 で表します。
この を、
虚数単位といいます。
です。
あるいは、
= です。
高校数学になると、
このような書き方で、
新しい数「 」を知ります。
このとき、
「そうか!」と受け入れてしまいます。
このような受け入れ方が、
計算して答えを出すための
「出す学び」の理解の仕方です。
「えっ、どういうことなのですか?」、
「もっと詳しく説明してもらえますか?」とすると、
「入れる学び」の理解の仕方になります。
新しい数「 」の意味を、
言葉で詳しく説明してもらい、
「分かった!」となろうとする学び方です。
計算して答えを出すための理解、
つまり、
「出す学び」の理解に比べると、
過剰なのです。
「今、そこまで知ろうとしなくても、
計算することはできるのに・・」なのです。
「ふ~ん、そうなのか!」と、
新しい数「 」を、
計算して答えを出すための理解、
つまり「出す学び」の理解で満足して、
計算問題を解く態度が、
高校数学の計算に上達する態度です。
そして、
計算問題を解いていきます。
例えば、
を、
= = = と計算します。
を、
=・=5×(-1)=-5 と計算します。
× を、
=× =2×3 =6=-6 と、
計算します。
「ふ~ん、そうなのか!」と受け入れれば、
このような計算をできます。
新しい数「 」の
「対象の意味を知らなくても計算できる」なのです。
実は、
幼児の学び方がこうなっています。
数唱を教えるとき、
こちらが、
「いち、に、さん、し、ご、・・」と唱えて聞かせれば、
繰り返し、数日も聞かせれば、
幼児も自然にまねして、
「いち、に、さん、し、ご、・・」と唱えるようになります。
「いち」や、
「に」の意味を、
言葉で説明しなくても、
「いち、に、さん、し、ご、・・」と唱えてくれます。
1、2、3、4、5、・・と数字を書いた表を、
1 を示して、「いち」、
2 を示して、「に」、
3 を示して、「さん」、
4 を示して、「し」、
5 を示して、「ご」、
・・・・・と、
読む見本を子どもに見せれば、
繰り返し、数日も見せれば、
子どもも、指で数字を示して、
順に読むようになります。
数字 1 や、2 の意味を、
言葉で説明しなくても、
数字を指で示して、読むことができます。
数字の書きも同じように、
子どもに教えることができます。
そして、
数字を読めて、書けて、
順に唱えることができれば、
幼児でもたし算を計算できます。
3+1= の 3 を示して、
「さん」と声に出して読み、
1 を示して、
「し」と声に出して数え、
= の右を示して、
「し」と計算して見せれば、
子どもは、
3+1=4 と書いてくれます。
同じように、
7~8 問や、10~15 問、
計算して見せれば、
自力で、
7+1= の 7 を見て、
「しち」と心で読み、
1 を見て、
(見ない子もいますが)、
「はち」と心で数えて、
7+1=8 と計算できるようになります。
たし算の意味を、
言葉で説明しなくても、
こちらの計算を見せれば、
「そうあ!」と受け入れて、
計算できるようになります。
これは、
高校数学で、
新しい数「 」を、
「そうか!」と受け入れて、
を、
= = = と計算する姿勢と、
同じです。
(基本 -413)、(+- -258)、(分数 -158)