「駅に行こう」と頭の中で決めたら、
「移動の手段などの計画」を考えて、
決めたような方法で駅まで行きます。
先に、
頭の中で、
何をどのようにするのかを決めています。
こちらはもちろんのこと、
子どもも、
このような頭の使い方をしています。
1 度目は、頭の中で。
2 度目は、実際に行動して。
対象が何であろうとも、こうしています。
もっとも、
子どもの日常生活の
ほとんどのことが習慣になっていますから、
頭の中で事前に、このようにして・・などと、
意識して決めていません。
パターン化された習慣になっています。
だからでしょうか、
算数のまとめの計算、
1+5÷7= や、
(2-1 )×( + )= で、
いきなり計算する子が多いのです。
「どのように計算するのか?」を、
頭の中で決めてから、
その後で計算することを、
意識してできない子が多いのです。
でも、
算数の計算から、
数学の計算に進むと、
「どのように計算するのか?」を、
先に決める習慣が重要になります。
さて、こちらは、
「どのように計算するのか?」を、
先に決める習慣が、
もっと進んだ数学の計算を学ぶ子どもに
必須であることを分かっています。
だから、
算数の計算のまとめになる四則混合で、
「どのように計算するのか?」を、
意識して、
先に決めることを、
やや強引にさせてしまいます。
とは言いながら、
怖い顔で威圧するのではなく、
笑顔を向けるとても優しいリードです。
以下は、
リードの一例です。
1+5÷7= や、
(2-1 )×( + )= を
計算する前の子に、
「順番?」と、聞きます。
鉛筆を持たせません。
鉛筆を動かす前に、
すべきことがある・・と、
意識させるためです。
子どもは、
指先で、
計算の順番を示してくれます。
1+5÷7= でしたら、
① ÷ 、
② + です。
(2-1 )×( + )= でしたら、
① 左のかっこの中の - 、
② 右のかっこの中の + 、
③ × です。
先に順番を決めるゲームに
慣れてきた子は、
問題を見て、
一瞬で、計算順を決めて、
速いスピードで指さします。
1 問、
2~3 秒以下です。
このように順番を決めさせてから、
それぞれの部分の計算を、
余白でさせます。
1+5÷7= の ÷ を示して、
「これ、ここで」と、
問題の周辺の余白を指定します。
この 5÷7 の計算を、
上の方の余白を指定したとして、
子どもはそこで計算します。
計算の場所を、
余白に変えるとき、
計算を始めるまで、
1 秒や、2 秒の時間がありますから、
子どもは、
考えるとはなく、
5÷7 の計算の仕方を考えます。
「左が上、右が下」のような
分かったような
分からないような決め方で、
5÷7 の ÷ の左の 5 を、
答えの分数の分子(上)に、
÷ の右の 7 を、
答えの分数の分母(下)にすると、
決めています。
こうして、
余白に、
5÷7= と書きます。
部分の計算を、
余白に書かせるだけで、
このように自然に、
「どのように計算するのか?」を、
計算する前に決めるようになります。
もう一つの問題、
(2-1 )×( + )= でしたら、
左のかっこの中の - を示して、
「これ、ここで」、
右のかっこの中の + を示して、
「これ、ここで」(少し離れた余白)、
× を示して、
「これ、ここで」(また少し離れた余白)と、
問題の周辺の余白を指定します。
1 番目の計算、
2-1 を、
指定された余白でしようとするとき、
書く場所を変えますから、
自然に「どのように計算するのか?」と、
考えるとはなく考えて、
「下をそろえる」、
「上のひき算」、
「引けなければ、1 借りて、分数化」・・と、
計算手順を頭に描きます。
2 番目の計算や、
3 番目の計算も、
余白で計算する前に、
自然に「どのように計算するのか?」を決めます。
このようなリードの流れ、
「順番?」で、
計算順を示させて、
余白で計算させることで、
一つ一つの計算を、
「どのように計算するのか?」と、
計算する前に考えさせることができます。
(基本 -487)、(分数 -201)