5+1=、8+1=、4+1=、7+1=、
・・・・・このようなたし算の
計算の仕方を教えます。
3~4 歳の幼児です。
数字を読むことができます。
1、2、3、4、5、・・と数えることができます。
数字を書くことができます。
これだけの力を持っている
3~4 歳の幼児です。
子どもは、
特に幼児は、
言葉で説明されなくても、
計算しているこちらを見せるだけで、
計算の仕方をつかむ力を持っています。
この力を利用して、
こちらの計算の実況中継を見せて教えます。
実況中継の内容は、
5+1= の
5 を見ることと、
「ご」と読むことと、
1 を見ることと、
「ろく」と、「ご」の次を数えることと、
= の右を見ることと、
5+1=6 と書くことです。
もちろん、
このすべてを、
この順で行うことも、
実況中継の内容です。
実際の見せ方は、
5 を示して、「ご」、
1 を示して、「ろく」、
= の右を示して、「ろく」です。
これだけです。
3~4 秒の短時間です。
こちらと、
見て学ぶ子どもとの違いを、
ハッキリとさせるために、
ジグソーパズルを比喩にします。
5+1= の計算の仕方そのものが、
ジグソーパズルの完成品の図柄です。
実況中継を見せるこちらは、
ジグソーパズルの完成品の図柄を
もちろん、
頭の中に見ることができます。
ほとんど意識していませんが、
ジグソーパズルの完成品の図柄を、
頭の中で見ていますし、
知っています。
5+1= の実況中継を見る子は、
ジグソーパズルのピースを
1 つずつ見ていますが、
ジグソーパズルの完成品の図柄を知りません。
5+1= の計算の仕方の
実況中継を見て、
5+1=6 と書いた後も、
このようなたし算の
ジグソーパズルの完成品の図柄を、
分からないままです。
実況中継を見ている子の頭の中に、
ジグソーパズルのピースが、
バラバラに置かれたままです。
それぞれのピースが、
正しい位置に置かれて、
ジグソーパズルが完成してはいません。
5+1= の実況中継を、
普通のスピードで見せますから、
3~4 秒です。
5+1=6 と書いても、
子どもの頭の中は、
ジグソーパズルのピースが、
バラバラに置かれたままです。
ピースの数も、分からない
散乱した状態です。
次の問題 8+1= も、
同じような実況中継を見せます。
3~4 秒です。
8 を示して、「はち」、
1 を示して、「く」、
= の右を示して、「く」です。
実況中継を見た子は、
頭の中に、
バラバラに散乱したピースを見たまま、
でも、
8+1=9 と書きます。
さらに次の問題 4+1=も、
同じような 3~4 秒の実況中継を見せます。
4 を示して、「し」、
1 を示して、「ご」、
= の右を示して、「ご」です。
やはり、
頭の中に散乱したピースを見たまま、
子どもは、
4+1=5 と書きます。
実況中継を見て、
頭の中に、
ジグソーパズルのピースが散乱したまま、
でも、
こちらが出した答えを書いていると、
5 問や、
10 問のどこかで、
突然、
頭の中のバラバラのピースが、
〇+1= の計算の仕方の完成品になります。
「できない」、
「できない」、
・・・・・、
そして、
突然、
「できる」になったときです。
こちらは、
頭の中に、
ジグソーパズルの完成品を見ています。
同じような
ジグソーパズルの完成品を、
子どもの頭の中に、
言葉で説明して見せることは、
できないようです。
こちらが、
次々に見せるピースを、
子どもが見続けていると、
突然、
子どもの頭の中に、
ジグソーパズルの完成品が見えます。
このようになっているようです。
(基本 -504)、(+- -293)