8+6= のような
たし算の計算の仕方を習います。
そして、
計算の仕方の使い方を、
7+5= を実例として、
計算してもらいます。
このように、
計算の仕方を教えてもらい、
その使い方を実例で見てから、
9+4= や、
5+3= を計算します。
すると、
子どもは、
計算の仕方を納得できます。
「なるほど、
答えを出すことができた」のような感じの
納得です。
子どもが、
自力で答えを出すことで、
習った計算の仕方を納得できています。
このような納得は、
子どもが、
自力で答えを出すこと以外では
学べないことです。
自力で答えを出すことで、
「なるほど・・」となります。
実は、
自力で答えを出すこと以外で、
学ぶことのできないことは、
このような納得だけではありません。
一定の時間で、
一定の問題数を計算し続ける集中力も、
答えを出すこと以外で、
学ぶことのできないことです。
「このようにすれば、
8+6= のようなたし算 100 問を、
7~8 分間、
計算し続けて、
終わらせることができます」と、
言葉で教えることなどできません。
子どもが、
自力で計算しているとき、
途中で、
切れてしまった集中を戻すことで、
集中力を育てます。
子どもも、
何となくですが、
そういうものだと分かっています。
「なるほど・・」と、
習ったことを納得する学びは、
その日のうちに終わります。
集中力を育てることは、
こちらのリードが上手であれば、
数週間くらいでしょう。
実は、
もう少し長い時間の必要な
とても手ごわい学びがあります。
たし算の感覚です。
感覚としての計算です。
8+6= を見たら、答え 14 を、
7+5= を見たら、答え 12 を、
9+4= を見たら、答え 13 を、
瞬時に出すことのできる感覚です。
この感覚は、
子どもが、
自力で、
たし算の答えを出す計算を、
ひたすら続けた結果、
持つことができます。
子どもは、
たし算の答えを出すことを、
繰り返します。
たし算の計算にウンザリとしても、
それでも、
答えを出すことを、
繰り返します。
こうしていると、
自然に、
たし算の答えを瞬時に出す感覚を、
子どもは持つことができます。
つまり、
答えを出し続けた結果、
学べたことです。
答えを出し続ける以外の方法で、
学ぶことができない学びです。
たし算の答えを瞬時に出す感覚は、
持つまで、
月単位や、
半年単位の長い時間が掛かります。
(基本 -523)、(+- -298)