計算の独立した最小の単位は、
計算して、
出した答えを書くまでです。
いくつかの例を出します。
7+5= の数える計算です。
7 を見て、
次の 8 から、
+5 の 5 回、
8、9、10、11、12 と数えて、
答え 12 を出して、
7+5=12 と書きます。
7 を見てから、
答え 12 を書くことまでが、
計算の独立した最小の単位です。
のような筆算のたし算です。
一の位の 5 と 8 を見て、
5+8=13 と足して、
3 を、
と書いて、
1 を繰り上がり数で覚えて、
十の位の 1 と 2 を見て、
1+2=3 と足して、
繰り上がり数 1 を、
3+1=4 と足して、
と書きます。
この一連の計算の全てが、
計算の独立した最小の単位です。
一の位の 5 と 8 を足して、
と書いて、
1 を繰り上がり数で覚えるまでを、
独立した最小の単位とすると、
ここで集中が切れて、
しばらく計算から離れたら、
次の
十の位の 1 と 2 の計算から
続けることが難しいのです。
途中まで書いてある を見ても、
繰り上がりがあるのか、
それとも、
ないのかが分かりません。
十の位の 1 と 2 の計算から続けるために、
もう一度、
一の位の 5 と 8 を足す計算から、
見直さなければなりません。
だから、
のような筆算のたし算は、
と書き終わるまでが、
計算の独立した最小の単位です。
+= のような分数のたし算です。
2 つの分母 4 と 6 を見て、
6÷4= 割り切れない、
6 を、2 倍して、12 、
12÷4= 割り切れるので、
共通分母 12 を出して、
4×3=12 、1×3=3 から、
+= と書き、
6×2=12 、1×2=2 から、
+=+= と書きます。
この一連の計算の全てが、
計算の独立した最小の単位です。
ここで集中が切れて、
しばらくボ~ッとしてから、
計算に戻っても、
+=+= の続きを、
このまますぐに計算できます。
その計算の続きは、
3+2=5 と足して、
+=+= と書きます。
これが、
もう 1 つの
計算の独立した最小の単位です。
このように、
+= の分数のたし算は、
2 つの
計算の独立した最小の単位があります。
さて、
子どもの中には、
このような計算の独立した最小の単位を、
何となく感じている子がいます。
そして、
集中が切れるとき、
1 つの
計算の独立した最小の単位の
計算を終えた後にしています。
「うまいところで切るなぁ」と感心します。
こういう子は、
育ちの速い子です。
ですから、
こちらが子どもの計算を手伝うとき、
1 つの
計算の独立した最小の単位で、
区切るようなリードを心掛けます。
(基本 -533)、(+- -305)、(分数 -224)