素数 2 、3 、5 、7 の約分に慣れている子が、自力で、4 や、6 を約数のリストに加えています。素数以外の 4 や 6 のような合成数で約分した子に、「何で割った?」と聞くことで、約数のリストを、自力で増やしたことに、何となく気付かせます。

 {\Large\frac{4}{8}} {\Large\frac{1}{2}} や、

 {\Large\frac{12}{18}} {\Large\frac{2}{3}} と約分できた子に、

それぞれ、

「何で割った?」と聞き始めたら、

「数字!」と、

即答する子です。

 

「何で割った?」と聞いたこちらが、

ここまでの意外な答えに、

「確かに、数字なのだが・・」と、

思考停止状態になり、

ニヤリと笑うしかなくなります。

 

 

でも、

一瞬後に気を取り戻して、

計算した子に、

自分がした計算を言葉にさせます。

 

計算の答えではなくて、

自分がした計算を表現させるのですが、

これも、

「出す学び」です。

 

何かを入れる「入れる学び」ではありません。

 

ですから、

「何で割った?」に、

「数字!」と即答する子に、

「数字は、何?」と、

自分がした計算を

より正確な言葉にするように

リードします。

 

こうすれば、

この子は、

 {\Large\frac{4}{8}} {\Large\frac{1}{2}} は、4 で、

 {\Large\frac{12}{18}} {\Large\frac{2}{3}} は、6 で割ったことを、

言葉にして、

答えてくれます。

 

ただこれだけのことなのですが、

実は、

この一手間が、

この子の育ちを支えます。

 

 

さて実は、

素数という言葉で説明していませんが、

約分の割る数に、

2 、3 、5 、7 を指定して、

2 から順に試すように教えています。

 

この通りにすると、

 {\Large\frac{4}{8}}= の約分は、

2 で割って、

 {\Large\frac{4}{8}} {\Large\frac{2}{4}} と計算します。

 

それなのに、

この子は、

2 、3 、5 、7 の約数のリストにはない

4 で約分しています。

 

「よく気が付いた」ことですから、

「何で割った?」で、

割った数を意識させようとしています。

 

こちらが教えたリスト、

2 、3 、5 、7 に、

この子は、

4 や、6 を加えています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -534)、(分数  {\normalsize {α}} -225)