40÷10=40 と、
子どもが計算します。
間違えています。
正しい答えは、
4 ですから、
40÷10=4 とすれば、
正しくなります。
ほとんど見ることのない教え方ですが、
40÷10=40 と間違えている子に、
「ゼロ(0)取って、し(4)」と、
言うだけの教え方があります。
初めてこのような教え方を見たら、
「とても乱暴な教え方だなぁ・・」となるはずです。
そうですが、
1 秒もかからずに、
教え終わります。
しかも、
言われた子は、
一瞬、
「えっ!」となるようですが、
その後すぐに、
「そうか!」となるようです。
そして、
40÷10=40 の 0 を消して、
40÷10=4 と書き直します。
これ以上は、
教えないことがほとんどですが、
40÷10=40 を、
40÷10=4 と書き直すまで、
時間のかかる子がいます。
正しい答えを出せるようになることよりも、
何かを理解したい傾向の強い子です。
このような子だろうと感じたら、
40÷10=40 と間違えている子に、
この子の答え 40 の 0 を示して、
「消して!」とリードします。
子どもが 0 を消して、
40÷10=4 と変わったら、
10 と、4 と、40 を順に示しながら、
「じゅう掛けるし、よんじゅう(10×4=40)」です。
この子は、
40÷8= のわり算を、
8 の段の九九の答えから、
40 に近い数を探して、
計算しています。
8 の段の九九の答えの中に、
ピッタリ 40 があって、
8×5=40 ですから、
40÷8=5 と計算しています。
だから、
40÷10=4 を、
10×4=40 と説明されたら、
「なるほど!」と理解します。
さて、
「ゼロ(0)取って、し(4)」よりも丁寧ですが、
それでも、
「消して!」と、
「じゅう掛けるし、よんじゅう(10×4=40)」です。
どちらも似ていて、
同じような感じです。
大人の印象は、
「不親切」でしょう。
子どもたちには、
「分かりやすい」のです。
このように違います。
(基本 -549)、(×÷ -120)