のような「3 けた×1 けた」を教えます。
初めての
「3 けた×1 けた」の計算です。
この子は、
のような「 2けた×1 けた」を、
速いスピードの計算で、
楽にスラスラと答えを出すことができます。
九九は、
1 つの段を、6 秒以下で唱えますから、
九九の音が消えています。
しかも、
の最初の計算、
の 4 から 8 を、
パッと、下から上に見た瞬間、
九九の答え 32 が出る子です。
横に並べて書いてある 4×8= と、
同じ速さで、瞬時に、
「しはさんじゅうに(4×8=32)」の
音に頼ることなく、
答え 32 が出ます。
そして、
と無言で、
素早い動作で書いて、
繰り上がり数 3 を、
次にたし算で使うと待ち伏せて、
覚えます。
ただ覚えるのではありません。
次のたし算で使うと、
目的をハッキリとさせて覚える子です。
次の計算は、
の 4 と 7 を、
のように、
下から左斜め上に見て、
瞬時に、
「ししちにじゅうはち(4×7=28)」の
音に頼ることなく、
答え 28 が出て、
待ち伏せていたたし算 28+3=31 を、
頭の中で、瞬時に行い、
無言で、 と書きます。
これだけの計算力を持った子に、
のような初めての計算、
「3 けた×1 けた」を教えます。
教えると言うよりも、
この子の計算を誘い出すようなリードです。
の 1 を、
無言で、ペン先で隠します。
こうすると、
この子に、
が見えます。
これは、
「2 けた×1 けた」のかけ算です。
この子は、
楽にスラスラと計算できますから、
計算したい気になっています。
でも、
少し不安なようです。
こちらに、
探るような視線を投げてきます。
もちろんこちらは、
子どもの探るような視線を感じますが、
問題 の最初の計算部分、
2 と 0 に視線を固定して動かしません。
こうすれば、
子どもも、こちらの視線の先の
2 と 0 に視線を戻して、
自力で計算します。
この子が、
と計算した後、
ペン先で隠していた 1 を、
無言で見せます。
このように見えます。
1 が見えたことで、
戸惑ったようです。
計算が止まります。
続きを計算しません。
こちらは、
視線を、 に固定したままで、
ボソッとした口調で、
「にいちがに(2×1=2)」とだけ言います。
この子は、
声に出さずに、心の中で、
「あぁ、やはりそうか・・」のような感じで、
と書きます。
これで、
のような初めての計算、
「3 けた×1 けた」の計算の答えを
この子は出せるようになります。
(基本 -607)、(×÷ -126)