と間違えた子に、
正しい答え に書き直すリードをします。
繰り上がり数 1 の足し忘れです。
よくあるミスです。
次のようなリードをすることで、
20秒くらいの短い時間で、
間違えている答え 102 を、
正しい答え 112 に書き直させます。
の 8 と 4 を無言で示しながら、
「はち足すし、じゅうに(8+4=12)」と、
声に出して足して、
誤答 の 2 を示して、
「合っている」、
「指、1」です。
リードされた子は、
指を 1本伸ばします。
続いて、
の 4 と 6 を無言で示しながら、
「し足すろく、じゅう(4+6=10)」と、
声に出して足して、
子どもが指に取った 1 を触って、
「いち(1)増えて、じゅういち(11)」と言ってから、
誤答 の 1 と 0 を示して、
「ここ、いち(1)といち(1)」です。
子どもはすぐに、
102 の 0 を消して、
と書き直します。
簡単そうで、
実は、
とても難しいリードです。
間違えた計算 だけを、
と書き直すことだけに、
狭く絞ることが難しいのです。
どうしても、
他の同じような筆算のたし算、
例えば、
も、
繰り上がり数 1 を、
確実に足すことができるようにしようとします。
だから、
と書き直させた後、
「指、1 だよ」のように、
念を押したりします。
あるいは、
間違えた計算 の
どこが間違いなのかを、
子どもに探させたりします。
を計算し直して、
と書き直させることよりも、
難しいことです。
「どこが間違いなのか?」を、
探すことができるのは、
筆算のたし算を、
正しく計算できるようになってから後です。
今のこの子は、
繰り上がり数 1 を足し忘れるレベルです。
正しく計算できるようになる手前です。
「どこが間違いなのか?」を、
探すことはできないでしょう。
間違えた計算 の直し方を、
この計算のミスを正すことだけに、
狭く絞り込んでリードすることは、
このようにとても難しいことです。
アレコレと、
もっと多くのことを教えたい誘惑があるからです。
(基本 -832)、(+- -446)