取れていたはずのたし算の指を、筆算のたし算の間違い直しで使い始めています。後戻りすることは、よく起こります。「えっ、どうしたの?」と、慌てないことが大事です。

繰り上がりのないたし算  {\normalsize { \begin{array}{rr} 11 \\ +\: 11 \\ \hline \end{array} }} \\ に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 11 \\ +\: 11 \\ \hline\:\:32\end{array} }} \\ と繰り上げる間違いをします。

 

間違えていますから、

「×(バツ)」が付きます。

 

 

この子の内面のレベルは、

未熟さが残っているために、

「×(バツ)」を見たために、

指が取れているたし算で、

指を使い始めます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 11 \\ +\: 11 \\ \hline \end{array} }} \\ の最初のたし算は、

一の位の 1+1= です。

 

このたし算 1+1= で、

この子は、

指を一本伸ばします。

 

1+1= の左の 1 の足される数に、

指を一本伸ばしたのか、

あるいは、

右の 1 の足す数に、

指を一本伸ばしたのか、

ハッキリとしませんが、

指を使い始めます。

 

 

このように、

たし算の取れている指を、

再び、使い始めたら、

退行です。

 

後戻りしています。

 

 

間違えた計算  {\normalsize { \begin{array}{rr} 11 \\ +\: 11 \\ \hline\:\:32\end{array} }} \\ に付いた

「×(バツ)」を見たことで、

この子の退行スイッチが入ったようです。

 

もちろんこの子は、

後戻りしていると、

少しも思っていません。

 

1+1= のたし算を、

頭の中に、

イメージとして映し出しただけで、

答え 2 が勝手に出る力に、

ブレーキが掛かり、

答えを出せなくなっています。

 

 

算数の計算で、

先に進んだとき、

それ以前の力にブレーキが掛かることは、

よく起こります。

 

子どもにブレーキが掛かっても、

子ども自身は、

気が付いていませんから、

こちらも、

まったく気にしないのが重要なコツです。

 

「えっ、指、どうしたの?」、

「指を使わなくても、

答えを出せたでしょ・・・」のように、

ブレーキが掛かったことを気にして、

慌てないことです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -833)、(+-  {\normalsize {α}} -447)