文字式のかけ算とわり算だけの式は、それぞれの項の分母を 1 の分数に変えて、÷ の右の分母と分子を入れ替えて、× にすれば、かけ算だけの式になります。すると、元の式を、1つの分数に書き換えることができます。

 {a^{4}}÷a^{2}×a^{7} {\Large\frac{{a^{4}}×{a^{7}}}{{a^{2}}}}= と、

分数の形に書き換えることができる理由を、

この子の計算の力だけを組み合わせて、

リードします。

 

 {a^{4}}÷a^{2}×a^{7}= の

最初の「 {a^{4}}」を、上(分子)、

÷ の右「 a^{2}」を、下(分母)、

× の右「a^{7}」を、上(分子)のルールで、

 {\Large\frac{{a^{4}}×{a^{7}}}{{a^{2}}}}= と、

書き換えることができる理由です。

 

もちろんその理由は、

 {a^{4}}÷a^{2}×a^{7}= を、

 {\Large\frac{{a^{4}}×{a^{7}}}{{a^{2}}}}= と書き換えるときだけではなくて、

 {a^{3}}×a^{5}÷a^{2}= を、

 {\Large\frac{{a^{3}}×{a^{5}}}{{a^{2}}}}= と書き換えるときにも、

説明になっているようにします。

 

さまざまな式を、

分数に書き換えるルールが、

最初を、上(分子)にして、

× の右を、上(分子)にして、

÷ の右を、下(分母)にするルールです。

 

 

しかも、

この子が、

ここ以前に既に習っている計算に限ることで、

楽に理解できる説明にします。

 

それだけではなくて、

 {a^{4}}÷a^{2}×a^{7} {\Large\frac{{a^{4}}×{a^{7}}}{{a^{2}}}}= の書き換えを、

自然に導いていると、

受け入れることができるような説明です。

 

と、

こうなると、

 {a^{4}}÷a^{2}×a^{7}= を、

 {\Large\frac{{a^{4}}×{a^{7}}}{{a^{2}}}}= の分数の形に書き換えるのですから、

元の式  {a^{4}}÷a^{2}×a^{7}= 自体を、

分数の形に書き換えてしまうことが、

子どもが素直に、

「なるほど・・」と納得してくれる説明になります。

 

 

難しくしません。

 

分数ではない文字式を、

分数にするのですから、

分母を 1 にします。

 

こうすれば、

 {a^{4}}」は、「 {\Large\frac{{a^{4}}}{1}}」と、

 a^{2}」は、「 {\Large\frac{{a^{2}}}{1}}」と、

a^{7}」は、「 {\Large\frac{{a^{7}}}{1}}」と、

分数に書き換わります。

 

しかもこれは、

2= を、 {\Large\frac{2}{1}} と、

5=を、 {\Large\frac{5}{1}} と分数に書き換えることと、

同じことですから、

小学算数の分数で習っています。

 

これだけアイデアをそろえれば、

 {a^{4}}÷a^{2}×a^{7}= を、

 {\Large\frac{{a^{4}}×{a^{7}}}{{a^{2}}}}= と書き換える理由を、

アッサリと説明できます。

 

この子が、

これ以前に習ったことだけで、

しかも、

「なるほど・・」と感じるような説明です。

 

まず、

 {a^{4}}÷a^{2}×a^{7}= のそれぞれを、

分数に書き換えます。

 

すると、

 {\Large\frac{{a^{4}}}{1}}÷ {\Large\frac{{a^{2}}}{1}}× {\Large\frac{{a^{7}}}{1}}= です。

 

分数のわり算は、

÷ の右の分数の上下を入れ替えて、

× にします。

 

すると、

÷ {\Large\frac{{a^{2}}}{1}} は、

× {\Large\frac{1}{{a^{2}}}} ですから、

 {\Large\frac{{a^{4}}}{1}}÷ {\Large\frac{{a^{2}}}{1}}× {\Large\frac{{a^{7}}}{1}}

 {\Large\frac{{a^{4}}}{1}}× {\Large\frac{1}{{a^{2}}}}× {\Large\frac{{a^{7}}}{1}}= と、

かけ算だけの計算になります。

 

分数のかけ算は、

分子同士のかけ算を、答え(積)の分子に、

分母同士のかけ算を、答え(積)の分母にします。

 

分子同士のかけ算を分子に、

分母同士のかけ算を分母にしますから、

 {\Large\frac{{a^{4}}}{1}}× {\Large\frac{1}{{a^{2}}}}× {\Large\frac{{a^{7}}}{1}}= は、

 {\Large\frac{{a^{4}}×1×{a^{7}}}{1×{a^{2}}×1}}= と計算できます。

 

×1 や、

1× の 1 は、

1 を掛けても、

元のままですから、

×1 や、

1× を省略できます。

 

すると、

 {\Large\frac{{a^{4}}×1×{a^{7}}}{1×{a^{2}}×1}}= は、

 {\Large\frac{{a^{4}}×{a^{7}}}{{a^{2}}}}= に変わり、

元の式  {a^{4}}÷a^{2}×a^{7}= が、

分数の形に書き変わります。

 

この説明から、

元の式  {a^{4}}÷a^{2}×a^{7}= の

最初の「 {a^{4}}」を、

上(分子)とする理由も分かります。

 

 {a^{4}}」を分数に書き換えると、

 {\Large\frac{{a^{4}}}{1}}」ですから、

 {a^{4}}」が上にあります。

 

 

説明の流れを

見通せるように、

式の変化だけを抜き出します。

 

 {a^{4}}÷a^{2}×a^{7}

 {\Large\frac{{a^{4}}}{1}}÷ {\Large\frac{{a^{2}}}{1}}× {\Large\frac{{a^{7}}}{1}}

 {\Large\frac{{a^{4}}}{1}}× {\Large\frac{1}{{a^{2}}}}× {\Large\frac{{a^{7}}}{1}}

 {\Large\frac{{a^{4}}×1×{a^{7}}}{1×{a^{2}}×1}}

 {\Large\frac{{a^{4}}×{a^{7}}}{{a^{2}}}}

 

(基本  {\normalsize {α}} -663)、分数  {\normalsize {α}} -278)