のような2次方程式の
解を判別する問題があります。
解は、
3つに判別できます。
① 2つの異なる実数、
② 1つの実数(重解)、
③ 2つの異なる複素数、
この 3つのどれかになります。
この 3つ以外の例えば、
1つが実数で、
1つが複素数のような解はありません。
この 3つのどれになるのかは、
2次方程式 の
a と、b と、c を使って、
判別式 を計算するだけです。
とても分かりやすくて、
単純なゲームです。
ですが、
判別式 を、
公式のように暗記しているだけですと、
使えなくなることがあります。
例えば、
2次方程式 の
判別式を計算するときです。
の
a と、b と、c に相当するのが、
a=3 、b=-7 、c=2a-1 です。
これだけのことですから、
と
書けるはずなのですが、
書けそうで書けない問題です。
(2a-1) を書けないのです。
書けない理由は、
とても単純なことで、
判別式 の中の a と、
2次方程式 の
中の a を区別できないからです。
「えっ、ここにも a があるの?」と、
混乱するようです。
判別式 を、
公式として丸暗記している子は、
こうなります。
公式の丸暗記から離れさせるために、
判別式 D を、
x の係数の2乗
-4、
掛ける の係数、
掛ける 定数のような形で覚えるように、
子どもをリードして入れ替えます。
そして、
このような形を覚えているこちらが、
の判別式を、
実況中継で計算して見せます。
以下は、
実況中継の実例です。
D= と書かせてから、
の -7 を示して、
「これの 2乗」です。
リードされた子は、
と書きます。
こちらの実況中継を続けて、
「マイナスし(-4)」、
「掛ける(×)」、
の 3 を示して、
「これ」、
「掛ける(×)」、
2a-1 を示して、
「これ」です。
リードされた子は、
と書きます。
このようなこちらのリードは、
判別式 から、
始めていません。
2次方程式 から、
始めています。
こちらのリードで、
子どもが判別式を書くことで、
判別式 の丸暗記から、
離れ始めて、
判別式の式の形を、
2次方程式の係数と結び付けて、
覚えるように変わります。
(基本 -693)、(分数 -295)