繰り下がりのある筆算のひき算が初めての子に、こちらの計算の実況中継を見せてリードします。子どもが生役と見れば、こちらの計算を見せて、評価してもらっている・・場面です。これはつまり、初めての計算を、つかんでしまっている子に教えることになります。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\ は、

繰り下がりのある筆算のひき算です。

 

この計算が初めての子に、

こちらの計算の実況中継を見せます。

 

 

さて、

このような場面を、

ほんの少し深く考えます。

 

こちらが、

自分の計算の実況中継を見せます。

 

子どもは、

こちらの計算の実況中継を見ます。

 

このような関係ですから、

普通に見たら、

こちらが、

子どもに教えていることになります。

 

 

とても変わった考え方ですが、

こちらは、

自分の計算の実況中継を、

子どもに見せることで、

子どもから、

こちらの計算を評価されている・・と、

見ることも可能です。

 

とても変わっていますが、

この考え方であれば、

子どもは先生役で、

こちらが見せる計算を評価しています。

 

こちらは生徒役で、

子どもに、

自分が見せる計算を

評価してもらっています。

 

 

実は、

計算の実況中継を見せるリードは、

こちらが生徒役で、

子どもが先生役と見る方が、

意外だと思われるでしょうが、

子どもの学びが早くて深いのです。

 

こちらは、

先生役ではなくて、

生徒役ですから、

先生役の子どもに、

こちらが見せる実況中継の計算を

押し付けよう・・などと少しも思いません。

 

「先生・・」、

「先生の前で、

私の計算をやって見せます」、

「どうか、評価していただけますか?」と、

このような感じになります。

 

 

そして、

以下のような実際の実況中継を見せます。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\ の 3 と 1 を隠して、

「2-5、引けない」、

「12-5=7」、

5 の真下を示して、

「ここ」です。

 

こちらが見せる実況中継を、

先生役で評価していた子が、

こちらの計算を正しいと認めて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32 \\ -\: 15\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\ と書きます。

 

 

続けて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32 \\ -\: 15\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\ の 3 を示して、

「1 減って、2」、

3 の真下の 1 を示して、

「2-1=1」、

1 の真下を示して、

「ここ」です。

 

こちらが見せる実況中継を、

先生役で評価していた子が、

こちらの計算を正しいと認めて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32 \\ -\: 15\\ \hline \:17\end{array} }} \\ と書きます。

 

 

さて実は、

このように役割を理解すれば、

こちらは、

計算の仕方を、

「もうつかんでしまった」近未来の子に、

計算の仕方を見せていることになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -704)、(+-  {\normalsize {α}} -379)