1= のように、
帯分数 1 を、
仮分数 に書き換える計算があります。
引けないひき算 1-= を、
-= と書き換えることで、
引けるようにするためです。
さて、
この計算は、
「入れる学び」の説明と、
「出す学び」の説明が、
大きく違います。
「入れる学び」は、
計算の仕方を理解する目的の学びです。
学習知を得るための学びです。
「出す学び」は、
自力で答えを出せるようになり、
自力で答えを出すことで、
初めて学べることを学ぶ目的の学びです。
体験知を得るための学びです。
さて、
1= の書き換え計算を、
「入れる学び」では、
「1崩し」のような言葉で説明します。
確かにピッタリの表現です。
「崩す」と言われれば、
「なるほど・・・」と、うなずけます。
帯分数 1 の 1 を、
に書き換えています。
1= の書き換えを、
「1崩し」と表現することはピッタリで、
計算そのものを説明できています。
この同じ計算を、
答えを出す目的の「出す学び」では、
「引けるようにする」と表現します。
1 を、 に書き換えることで、
1= に書き換わり、
引けないひき算 1-= が、
引けるひき算 -= に書き換わります。
答えを出すことに絞り込んだ表現です。
ですからこれも、
ピッタリの表現です。
「入れる学び」では、「1崩し」です。
「出す学び」では、「引けるようにする」です。
目的の違う学び方で、
同じ計算の表現が、
このように大きく違います。
もちろんこのブログは、
「出す学び」に鋭く狭く絞り込んでいます。
今の世の中に、
「出す学び」に関する情報が、
とても少ないからです。
(基本 -738)、(分数 -321)