答えを出しているのかどうかだけが見える眼鏡を掛けて、子どもを見ます。答えを出していなければ、答えの出し方を教えます。この眼鏡を掛けたまま教えれば、答えの出し方だけに絞り込んで教えることができます。2けたの筆算のたし算を例にして話します。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \end{array} }}\,\,や、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 29 \\ +\: 56 \\ \hline \end{array} }}\,\,や、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 33 \\ +\: 58 \\ \hline \end{array} }}\,\,の \\

筆算のたし算 100問の途中で、

何回も、集中が切れて、

ボ~ッとする子です。

 

このような子を見るとき、

答えを出しているのかどうかだけを

見るような眼鏡を掛けるようにします。

 

ボ~ッとしていることが見えない眼鏡です。

 

 

このような特殊な眼鏡で、

今のこの子を見れば、

答えを出していないことが見えます。

 

さて、この子は、

自力で答えを出すことで、

答えを出す体験をすることで学べることを、

学ぼうとしています。

 

答えを出していない今、

答えを出す体験で学ぶことを、

学べない状態になっています。

 

ですから、

この特殊な眼鏡を掛けたまま

この子が、

答えを出す体験を、

再び始めるようにリードします。

 

 

こちらの答えの出し方を、

実況中継型リードで見せて、

子どもを計算に参加させてしまいます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \end{array} }} \\  の 7 と 4 を示して、

「7+4=11」と足して、

「ここ、1」と教えて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\  と書かせて、

「指、1」で、

指を 1本伸ばさせます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\  の 3 と 2 を示して、

「3+2=5」と足して、

子どもの指 1 を触って、

「1 増えて、6」とリードして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline\:\:61\end{array} }} \\ と書かせます。

 

 

次の   {\normalsize { \begin{array}{rr} 29 \\ +\: 56 \\ \hline \end{array} }} \\  も、

同じような実況中継型リードを見せて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 29 \\ +\: 56 \\ \hline\:\:85\end{array} }} \\ と書かせます。

 

答えを出しているのかどうかだけが見える

不思議な眼鏡を掛けて、

答えの出し方を教えると、

このような教え方になります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -938)、(+-  {\normalsize {α}} -504)