1本の棒をイメージします。
持ち上げることができるのは、
こっち側の端です。
向こう側の端に、
たし算の感覚が付いた棒です。
繰り返しになりますが、
向こう側の端を持つことも、
持ち上げることもできません。
こちら側の端を持って、持ち上げれば、
向こう側の端も、
自然に自動的に持ち上がります。
たし算の感覚の教え方を
理解する助けになるモデルです。
たし算の感覚は、
8+5= を見たら、
見た瞬間に、
答え 13 が出る感覚です。
口頭で、
「はち足すごは?」と聞かれても、
瞬時に、
答え 13 が出ます。
8+5= を見ても、
「はち足すごは?」と聞かれても、
どちらでも、答え 13 が、
瞬時に出ます。
あるいは、
を、
8×7=56 と掛けて、
と書いて、
5 を繰り上がり数として覚えて、
8×1=8 と掛けてから、
繰り上がりのたし算 8+5= を、
頭の中で計算しようとして、
答え 13 が出るときも、
たし算の感覚が働いています。
このような繰り上がりのたし算では、
8+5= が書いてありません。
「はち足すごは?」の音にもなっていません。
ただ、
8+5= をボンヤリと見るような
考えるような
ハッキリとしない状態です。
でも、
たし算の感覚が働いて、
答え 13 が出ます。
このようなたし算の感覚が、
棒の向こう側の端に付いています。
持ち上げることができるのは、
棒のこちら側だけです。
棒の向こう側は、
こちら側を持ち上げれば、
自然に自動的に持ち上がります。
そして、
棒のこちら側の端にあって、
持ち上げることができることは、
8+5= の数える計算の
スピードを速くすることです。
8+5= の 8 の次の 9 から、
+5 の 5回、
9、10、11、12、13 と数えて、
答えを 13 を出す計算が、
数える計算です。
子どもが、
数える計算で、
8+5=、6+4=、5+9=、・・・のような
100問を、
一定の速いスピードで次々に答えを出すことが、
棒のこちら側を持ち上げることです。
(基本 -955)、(+- -510)