(-2)-8= は、ひき算に見えますが、2+8=10 と足してから、- を付けて、-10 が答えです。言葉で説明して教えようとすれば、「なぜ?」、「なぜ?」・・・となり、混乱させます。

(-2)-4=-2  や、

(-2)-8=-6  と計算しています。

 

間違えています。

 

正しくは、

(-2)-4=-6  や、

(-2)-8=-10  です。

 

足して答えを出します。

 

この子は、

引いていますから、

間違えています。

 

(-2)-4=  や、

(-2)-8=  の問題の

真ん中の - を見るのが普通ですから、

ひき算に見えてしまうのが自然でしょう。

 

- だけしかないのです。

 

それなのに、

(-2)-4=  の 2 と 4 を足して、

6 を出して、

- を前に付けて、

-6 とします。

 

(-2)-8=  も同じような計算で、

2+8=10 と足して、

-10 とします。

 

ひき算に見える計算問題を、

足して答えを出すのですから、

相当に難しいようです。

 

 

以下のような

実況中継型リードで、

間違えた問題の直し方をリードします。

 

(-2)-4=-2  のまま、

問題  (-2)-4=  の 2 と 4 を示して、

「2+4=6」、

そして、

2つの - を、左から順に示して、

「これ、付ける」とリードします。

 

それから、

この子の答え -2 の

- を示して、

「合っている」、

2 を示して、

「ここ、6」です。

 

リードされた子は、

(-2)-4=-6  と書き直します。

 

 

同じような実況中継型リードで、

(-2)-8=-6  のまま

問題  (-2)-8=  の 2 と 8 を示して、

「2+8=10」、

そして、

2つの - を、左から順に示して、

「これ、付ける」とリードします。

 

それから、

この子の答え -6 の

- を示して、

「合っている」、

6 を示して、

「ここ、10」です。

 

リードされた子は、

(-2)-8=-10  と書き直します。

 

 

「引くのではなくて、足す」や、

「ひき算ではなくて、たし算」や、

「符号が、同じだから、足す」のように、

言葉で説明して教えません。

 

こうするよりも、

言葉で説明しないで、

「2+4=6」や、

「2+8=10」とだけ言えば、

「えっ、足すの?」と、

この子の心に、

とても強い印象が残ります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -979)、(分数  {\normalsize {α}} -417)