頭の中の内的言葉として話すこともなく、無言の行為として、2けたのたし算の答えを出します。このような無言の行為を、実況中継して見せれば、見ている子どもは、答えの出し方をつかみます。こちらの実況中継から、音を抜けば、子どもの内面の無言の行為になります。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \end{array} }} \\  の計算を、

実況中継型リードで、教えます。

 

こちらが計算します。

 

本来、

頭の中だけで行われる無言の行為です。

 

7 と 4 を見て、

答え 11 を出して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ と書いて、

次に、1 足すつもりで覚えます。

 

無言です。

 

頭の中で話される内的言葉として、

話してもいません。

 

 

でも、

何も言わないで、

いきなり、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ と書くことを、

子どもに見せても、

子どもは、何も学べないでしょう。

 

ですから、

7 と 4 を見ていることを、

7 と 4 を無言で、

ペン先で示すことで、

子どもに教えます。

 

そして、

「しち足すし、じゅういち」と、話すことで、

7 と 4 を見て、答え 11 を出したことを、

子どもに教えます。

 

それから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \end{array} }} \\  の 4 の真下を示して、

「ここ、いち(1)」とリードすることで、

1 を書くことを教えます。

 

「ここ、いち(1)」と言うだけで、

「書いて」と促さなくても、

子どもは、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ と書いてくれます。

 

また、

「指、いち(1)」とリードして、

子どもの指を、1本伸ばさせることで、

次に、足す準備をさせます。

 

 

次に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ の 3 と 2 を無言で、

ペン先で示して、

「さん足すに、ご」と、話して、

子どもが伸ばしている 1 を触って、

「いち(1)増えて、ろく(6)」、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline \:\:\:\:1\end{array} }} \\ の 2 の真下を示して、

「ここ」とリードします。

 

無言の行為の計算を、

このように正確に実況中継することで、

子どもに教えています。

 

「ここ」とリードされたら、

子どもは素直に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 37 \\ +\: 24 \\ \hline\:\:61\end{array} }} \\  と書きます。

 

このような教え方を、

初めて見て、

「答えを教えていいのですか?」と、

大多数の方が疑問に思います。

 

少数の方ですが、

「インプットするのですか?」のような

疑問をもつこともあるようです。

 

見ている方が、

その方の教え方を基準に、

このような実況中継型リードの教え方を見ます。

 

ですから、

自分の教え方に色濃く染まった見方になります。

 

「答えの出し方を、

実際にやってみせることで

教えているのですね?」のような

捉え方をする方は

とても少ないのも事実です。

 

でも、

子どもには、

喜ばれる教え方であることも、

また、事実です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -988)、(+-  {\normalsize {α}} -523)