引くことができるひき算を、筆算にして計算すると、一の位のひき算などで、引くことができないひき算に出会います。これが、繰り下がり計算の正体です。

小学校の算数のレベルでは、

引くことができないひき算があります。

 

2-5=  や、

 {\Large\frac{2}{7}} {\Large\frac{6}{7}}=  です。

 

小学校の算数のレベルでは、

引くことができません。

 

 

でも、

この同じ問題が、

中学校の数学のレベルになると、

引くことができるようになります。

 

2-5=-3  や、

 {\Large\frac{2}{7}} {\Large\frac{6}{7}}=- {\Large\frac{4}{7}}  です。

 

このように、

マイナスの数を利用すれば、

2-5=  や、

 {\Large\frac{2}{7}} {\Large\frac{6}{7}}=  を、

引くことができます。

 

ですから、

中学校の数学のレベルになると

引くことのできないひき算が、

なくなります。

 

マイナスの数を利用して、

ひき算は、

すべて、

引くことができるようになります。

 

 

さて、

実は、

小学校の算数のレベルでも

引くことのできないひき算を、

引くことがあります。

 

マイナスの数を使わないで、

計算の仕方を工夫するだけで、

引くことができないひき算を、

引くことができるひき算に変えてしまいます。

 

ですから、

正体は、

引くことができないように見えているだけで、

本当は、

引くことができるひき算です。

 

 

このような計算が、

小学校の算数レベルで、

最初に出てくるのが、

筆算のひき算です。

 

計算の仕方から、

引くことができないひき算に出会います。

 

例えば、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 54 \\ - 28 \\ \hline \end{array} }} \\  の一の位のひき算  4-8=  は、

引くことができません。

 

筆算のひき算は、

まず、一の位だけを計算します。

 

この計算の仕方から、

引くことができないひき算に

出会います。

 

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 54 \\ - 28 \\ \hline \end{array} }} \\  の一の位のひき算  4-8=  は、

引くことができませんけれど、

54 から、28 を引くことはできます。

 

引くことができるひき算

54-28=  を、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 54 \\ - 28 \\ \hline \end{array} }} \\  の筆算にして計算するとき、

一の位のひき算  4-8=  が、

引くことができないひき算になるのです。

 

ですが、

54 から、28 を引くことはできますから、

引くことができない一の位のひき算

4-8=  を、

14-8=  と変えて、

引くことができるひき算にしてから、

14-8=6  と計算します。

 

 

引くことができるひき算を、

筆算にして計算するから、

引くことができないひき算が出てしまいます。

 

でも、

1 を付ければ、

引くことができるひき算に変わります。

 

しかも、

1  を付けてもいいのです。

 

筆算のひき算の繰り下がりとは、

このような話です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1108)、(+-  {\normalsize {α}} -588)