「計算できるのに、計算しない」習慣を、「計算できるから、計算してしまう」習慣に入れ替えます。次の 1ステップだけを教えることを、子どもから、何回聞かれても、守ることで、入れ替える手伝いをします。

「計算できるから、

計算してしまう」習慣を育てれば、

できるところまで、

自力で計算してしまうようになります。

 

そして、

「ここから、どうやるの?」のように、

次の一歩を聞く子になります。

 

 

でも、

「計算できるのに、

計算しない」習慣の子が、

とても多いのです。

 

「えっ、ここまでは、

できるはずだが・・・」なのですが、

「できるはずの一部分」を

不思議と手を付けないまま、

すべてを教えてもらおうとする子です。

 

 

「計算できるのに、

計算しない」習慣は、

「計算できるから、

計算してしまう」習慣に入れ替えることで、

子どもの育ちが

加速します。

 

このような

習慣の入れ替えをリードするために、

多くを教えたいこちら自身を自制して、

計算の答えを出す流れの中の

次の一歩だけを教えます。

 

次の一歩だけを教えて、

そして、

その先を子どもに計算させます。

 

こうすれば、

「計算できるから、

計算してしまう」習慣が、

育ち始めます。

 

 

例えば、

 {\Large\frac{20}{7}}-2.8)÷(  {\Large\frac{5}{3}}-1.6)=  で、

「分からない」と聞かれたときです。

 

このような複雑な四則混合を

計算するところまで

進んでいる子です。

 

まったく、

何一つ手が付かないことは、

まず、

ないはずです。

 

「計算できる」部分があるはずです。

 

それなのに、

「分からない」と聞くのですから、

「計算できるのに、

計算しない」習慣の子です。

 

 

手の掛かるリードになりますが、

聞かれたら、

次の 1ステップだけを教えます。

 

すると、

次の 1ステップは、

確実にできます。

 

こうすると、

次の 1ステップのその先の計算を

子どもに

「計算してごらん」と、

無言で伝えています。

 

 

でも、

その先の計算をできなければ、

また、

「分からない」と聞くはずです。

 

聞かれたら、

今回も、

次の 1ステップだけを教えます。

 

このように、

小刻みに、

1ステップだけを

聞かれたら教えるリードをします。

 

 

このように、

小刻みに、

1ステップずつ教えることは、

こちらの手間だけではなくて、

子どもにとっても

とても面倒なことになります。

 

聞いても、

次の 1ステップしか

教えてもらえないのですから、

子どもは、

自然に、

計算できれば

してしまおうとします。

 

つまり、

「計算できるから、

計算してしまう」習慣に

自然に移ってしまいます。

 

 

さて、

 {\Large\frac{20}{7}}-2.8)÷(  {\Large\frac{5}{3}}-1.6)=  で、

「分からない」と聞かれたら、

次の 1ステップは、

計算する前に計算順を決めることです。

 

そこで、

計算する前に

計算順を決めること自体を教えます。

 

次の 1ステップだからです。

 

 {\Large\frac{20}{7}}-2.8)÷(  {\Large\frac{5}{3}}-1.6)=  の

① 左のかっこの中の - 、

② 右のかっこの中の - 、

③ かっこの外の ÷ を、

こちらが無言で、

子どもの目の前で、

自分の指で示します。

 

 

計算する前に

計算順を決めることでしたら、

この子は、分かっています。

 

ですから、

「分かっている」と思って、

こちらが示す計算順を

見るとはなく、

見ます。

 

でも、

もう何も、

こちらは教えようとしていませんから、

子どもが困ります。

 

待っていても、

何も教えてもらえませんから、

「続きは?」のように、

計算順を決めた後の計算を

子どもは、

聞きます。

 

 

こちらは、

次を、聞かれましたから、

やはり、

次の 1ステップだけを教えます。

 

 {\Large\frac{20}{7}}-2.8)÷(  {\Large\frac{5}{3}}-1.6)=  の

左のかっこの中の  {\Large\frac{20}{7}} を、

帯分数に変える計算です。

 

仮分数   {\Large\frac{20}{7}} を示して、

「上、割る、下だから」と言いながら、

20÷7=2・・・6  と計算してしまいます。

 

 

このような手間を掛けて、

「計算できるのに、

計算しない」習慣を、

「計算できるから、

計算してしまう」習慣に入れ替えます。

 

次の 1ステップだけを教えることが、

重要です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1107)、(分数  {\normalsize {α}} -456)