分母の異なる分数のたし算の共通分母を、大きい方の分母を、小さい方の分母で割ることから初めて欲しいのは、こちらのこだわりです。

久しぶりに計算する通分で、

 {\Large\frac{7}{10}}+0.05=

 {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{1}{20}}

 {\Large\frac{\:\:\:}{200}} {\Large\frac{\:\:\:}{200}}  と、

共通分母を、

200 にしています。

 

計算を間違えてはいませんが、

共通分母を、

20 にしても、

通分できますから、

200 は大きすぎます。

 

 

共通分母を 200 としているこの子の計算を

このまま続けます。

 

まず、

この子の計算を

見直すことからです。

 

計算問題  3 {\Large\frac{7}{10}}+0.05=  の

小数 0.05 を、

分数に変えます。

 

0.05= {\Large\frac{5}{100}} {\Large\frac{1}{20}}  です。

 

この子の計算は、

 {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{1}{20}}=  ですから、

合っています。

 

 

次に、

通分します。

 

この子が選んだ共通分母は、

200 です。

 

この 200 で通分すると、

 {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{1}{20}}=3 {\Large\frac{140}{200}} {\Large\frac{10}{200}}=  です。

 

 

足します。

 

 {\Large\frac{140}{200}} {\Large\frac{10}{200}}=3 {\Large\frac{150}{200}}=  です。

 

 

この答え 3 {\Large\frac{150}{200}} は、

約分できます。

 

50 で約分します。

 

 {\Large\frac{150}{200}}=3 {\Large\frac{3}{4}}  です。

 

 

同じ問題を、

共通分母を 20 で通分します。

 

 {\Large\frac{7}{10}}+0.05=

 {\Large\frac{7}{10}} {\Large\frac{1}{20}}

 {\Large\frac{14}{20}} {\Large\frac{1}{20}}

 {\Large\frac{15}{20}}=3 {\Large\frac{3}{4}}  です。

 

同じ答えです。

 

 

共通分母を、

200 で計算しても、

20 で計算しても、

計算自体は同じです。

 

分母や分子の大きさが違うだけです。

 

でも、

共通分母の探し方は、

まったく違います。

 

 

こちらのこだわりなのですが、

共通分母の探し方を、

大きい方の分母を

小さい方の分母で割ることから

初めて欲しいのです。

 

そして、

2つの分母を掛けるような

共通分母の探し方から離れて欲しいのです。

 

共通分母 200 は、

2つの分母 10 と 20 を

掛けて求めています。

 

共通分母 20 は、

大きい方の分母 20 を、

小さい方の分母 10 で割り、

割り切れることから求めています。

 

探し方が、

まったく違うのです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1180)、(分数  {\normalsize {α}} -477)