24÷2= や、
40÷10= を、
このまま計算して、答えを出します。
筆算の計算を習う前の子に、
少し冒険ですが、
答えの出し方だけに絞れば、
筆算のような計算の仕方を、
教えることができます。
24÷2= の 24 の 2 を見て、
2÷2=1 と割って、
24÷2=1 と書いて、
24 の 4 を見て、
4÷2=2 と割って、
24÷2=12 と書きます。
40÷10= は、
40 の 0 と、
÷10 の 10 の 0 を見て、
40 の 0 を取った 4 を、
40÷10=4 と書きます。
答えを出すためにすべきことは、
この流れのこれだけです。
ですから、
子どもに教えることは、
このような流れの一つ一つです。
教え方のコツは、
言葉で説明しないことです。
言葉で説明してしまうと、
「なぜ?」や、
「どうして?」と、
子どもから、言葉で聞かれてしまいます。
こちらが、
言葉を使っているために、
子どもも言葉を使います。
こちらが自力で答えを出す様子を見せるだけの
実況中継型リードで、
答えの出し方だけを見せれば、
答えの出し方を見せているだけで、
言葉で説明していませんから、
子どもも、言葉で、
「なぜ?」と聞くことができなくなります。
具体的な実況中継型リードの
実例です。
24÷2= の 24 の 2 を示して、
「に割るに、いち(2÷2=1)」と言い、
= の右の余白を示して、
「ここ、いち(1)」と言います。
このような実況中継型リードを見た子は、
24÷2=1 と書きます。
こちらは、
実況中継型リードを続けます。
24 の 4 を示して、
「し割るに、に(4÷2=2)」と言い、
子どもが書いた 24÷2=1 の
1 の右の余白を示して、
「ここ、に(2)」と言います。
子どもは、
24÷2=12 と書きます。
もちろん、
この 1問の
このような実況中継型リードだけであれば、
子どもは心の中に、
「えっ、何?」のような感じの
「訳が分からない」のような
正体不明の疑問を感じています。
でも、
こちらは、
実況中継型リードで、
答えの出し方だけを見せていますから、
子どもが感じている疑問も
自然に、
答えの出し方だけになります。
そして、
28÷2= や、
33÷3= のような同じような問題に、
同じような実況中継型リードを見せることで、
子どもが感じている疑問が
見るたびに少しずつ解決されて、
その子が必要な問題数を見た後、
「分かった」となります。
40÷10= の、
40 の 0 と、÷10 の 10 の 0 を、
それぞれ示して、
それからまた、
40 の 0 を示して、
「ゼロ取って、し(4)」と言い、
= の右の余白を示して、
「ここ、し(4)」と言います。
答えを出されたので、
子どもは、
40÷10=4 と書きます。
この計算でも、
答えの出し方そのものに、
「何なの?」のような強い疑問を、
子どもは感じています。
24÷2= のように、
同じような問題に、
同じような実況中継型リードを見せられて、
その子が必要な問題数を見た後、
やはりこの計算でも、
「分かった」となります。
(基本 -1241)、(×÷ -222)