分数のひき算に、整数が混ざると混乱している子です。計算できる少し後の「未来」の自分を、混乱している「今」、現実のことのように想像すれば、想像した姿に近付くような学び方をします。

分数のひき算に、

整数が混ざったとき混乱しています。

 

例えば、

整数から分数を引くひき算  3- {\Large\frac{2}{5}}=  です。

 

3 を、

 {\Large\frac{5}{5}} に書き換えて、

3- {\Large\frac{2}{5}}=2 {\Large\frac{5}{5}} {\Large\frac{2}{5}}=2 {\Large\frac{3}{5}}  と、計算します。

 

 

あるいは、

 {\Large\frac{6}{11}}-4=  のようなひき算です。

 

4 を引くのですから、

 {\Large\frac{6}{11}} の分数部分の  {\Large\frac{6}{11}} を無視して、

8-4=4  と引いて、

 {\Large\frac{6}{11}} を付けて、

 {\Large\frac{6}{11}}  です。

 

 

答えを出すことだけに絞れば

これだけのことなのです。

 

でも、

計算の話ではなくて、

少しだけ変わった話です。

 

この子が、

計算できないことを、

時間の流れのどの時点で見るのかという

やや風変わりな話です。

 

 

時間の流れの「今」から見れば、

混乱しているのは、「今」ですから、

混乱していることが強調されます。

 

「できない」、

「困った」と、

こうなります。

 

 

今現在、混乱していることを、

少し後の「未来」から見れば、

今現在は、「過去」になります。

 

そして、

少し後の「未来」が、

「今」ですから、

「混乱していたけれども、今は計算できる」と、

変わります。

 

このように変わった少し後の「未来」は、

架空の話ではなくて、

確実に起こすことができます

 

 

時間の流れの「未来」から、

「今」を見るように育てれば、

「混乱しているのは、今」、

「じきに、計算できるようになる」と、

前向きに取り組むようになります。

 

少し後の「未来」に、

整数から分数を引くひき算も、

帯分数から、整数を引くひき算も、

自力で答えを出せるようになっています。

 

まだ起こっていないことですが、

整数から分数を引くひき算も、

帯分数から、整数を引くひき算も、

自力で答えを出せる少し後の「未来」を

「今」

現実のことのように想像することが可能です。

 

混乱している「今」、

計算できる少し後の「未来」を、

現実に想像することで、

そこに近付くように学びます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1293)、(分数  {\normalsize {α}} -515)