潜在的な力の顕在化が早い対象は、その子の独特の才能と関係があると、当たりを付けることができます。例えば、帯分数のひき算の面倒な式変形の修得が早いことなどです。

 {\Large\frac{4}{7}} {\Large\frac{6}{7}}=  は、

同じ分母 7 ですから、

分子同士を、4-6=  と引きますが、

引くことができないために、

 {\Large\frac{4}{7}} を、1 {\Large\frac{11}{7}} に書き換えてから、

 {\Large\frac{11}{7}} {\Large\frac{6}{7}}=  にして、

分子同士を、11-6= 5  と引いて、

 {\Large\frac{5}{7}}  と計算します。

 

面倒さを感じさせる計算です。

 

このような面倒な計算の修得が早い子は、

その子の独特の才能が

隠れている可能性があります。

 

 

さて、

独特の才能を

人は誰も、持って生まれています。

 

潜在能力の形です。

 

潜在的ですから、

子ども本人も、

自分が持って生まれている独特の才能が、

どのようなものなのか、分かりません。

 

アレコレとさまざまなことをして、

さまざまな潜在的な力を、

顕在化させるプロセスから、

何となく、

このようなことが独特の才能らしいと気付きます。

 

そして、

顕在化のスピードが早い対象が、

子どもの独特の才能と

何らかの関係がありそうだと、

当たりを付けることができます。

 

 

 {\Large\frac{4}{7}} {\Large\frac{6}{7}}=  を、

 {\Large\frac{11}{7}} {\Large\frac{6}{7}}=  と変形するような、

面倒さを感じさせる計算の修得が早ければ、

潜在的な力の顕在化が早いのですから、

このような面倒な計算と、

子どもの独特の才能に、

何らかの関係があると言えます。

 

修得のスピードが早いだけでなくて、

面倒な式変形をすることに、

「嫌だなぁ」などと少しも感じないで、

「楽しい」と感じるようであれば、

独特の才能に関係が強いとなります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1294)、(分数  {\normalsize {α}} -516)

 

関連:2023年05月20日の私のブログ記事

「筆算の繰り下がりのひき算も、

帯分数の整数部分の 1 を利用する変形も、

見た目の引くことができないひき算を、

引くことができるようにする工夫です。

パターン化すれば、

答えの出し方だけを教えることができます」。