一定の速いスピードで計算するから、ボンヤリとした「同じような」計算が繰り返されていることに気付きます。筆算のたし算を例にします。

筆算のたし算の   {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  や、

横書きのままの  28+15=  や、

筆算のたし算の   {\normalsize { \begin{array}{rr} 563 \\ +\: 279 \\ \hline \end{array} }} \\  や、

横書きのままの  563+279=  や、

筆算のたし算の   {\normalsize { \begin{array}{rr} 3524 \\ +\: 8697 \\ \hline \end{array} }} \\  を、

一定の速いスピードで計算できるようになると、

ボンヤリとした「同じような」計算が、

繰り返されていることに、

自然に子どもは気付きます。

 

一定の速いスピードの一つの目安ですが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の 8 と 5 を見て、

8+5=13  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書いて、

1 を覚えて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  の 2 と 1 を見て、

2+1=3  と足して、

さらに、3+1=4  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書き終わるまで、

3~4秒です。

 

この位の一定の速いスピードで計算するから、

一の位の計算の

8 と 5 を見て、

8+5=13  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書くことと、

十の位の計算の

2 と 1 を見て、

2+1=3  と足して、

さらに、3+1=4  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書くことが、

ボンヤリとした「同じような」計算を

繰り返していることに気付きます。

 

 

子どもが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  を、3~4秒で、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書き終わるようになるために、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  のようなたし算を

初めて教えるときから、

速いスピードの計算を見せます。

 

例えば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の 8 と 5 を示して、

「はち足すご、じゅうさん(8+5=13)」と言って、

5 の真下を示して、

「ここ、さん(3)」、

「指、いち(1)」と言って、

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書いたら、

2 と 1 を示して、

「に足すいち、さん(2+1=3)」と言って、

子どもが指に取っている 1 を触って、

「いち(1)増えて、し(4)」と言って、

1 の真下を示して、

「ここ、し(4)」と言って、

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書くような教え方です。

 

このような実況中継型リードを、

初めから、

15秒前後の速いスピードで見せて教えます。

 

そうするから、

子どもは、

速いスピードの計算をつかもうとします。

 

自然に速いスピードの計算になって、

ボンヤリとした「同じような」計算が

繰り返されていることに、

自然に気付きます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1329)、(+-  {\normalsize {α}} -724)

 

関連:2023年10月05日の私のブログ記事

「算数や数学の計算に、

ボンヤリとした「同じような」計算があります。

子どもは、計算を繰り返すことで、

気付くようです」。