一人の力で何かをするとき、
重要な基本的な習慣があります。
まず、
主体性の自己責任の習慣です。
この逆が、
反応性の依存する習慣です。
次に、
心のイメージの世界で、
することをデザインする習慣です。
この逆が、
成り行き任せの習慣です。
三番目に、
自分にとって重要なことを優先する習慣です。
この逆が、
急ぎを優先する習慣です。
この 3つの習慣を、
算数や数学の計算問題に応用できます。
計算問題の答えを出すことは、
子どもが、
一人の力ですることです。
自力で答えを出すのですから、
一人の力で行っています。
主体性の自己責任を応用すれば、
自力で答えを出せるようになることを、
こちらから学ぶとき、
「なるほど、こうするのか」と、
答えの出し方を、自分がつかむと心に決めて、
子ども自身が責任を持ちます。
例えば、
3+1= のような 1 を足すたし算を
初めて習うとき、
3 を見て、
数唱の並びの次の 4 を出して、
1 を見て、
4 が答えであると決めることを、
子ども自身がつかみます。
もちろんこちらは、
3+1= の 3 を示して、
「さん」と声に出して言って、
1 を示して、
「し」と声に出して言って、
= の右を示して、
「ここ、し(4)」と言います。
子どもは、
自分でつかむと心で決めていますから、
ハッキリとつかむことのできた部分の
= の右に、4 を書くことを
つかんだものとして行って、
3+1=4 と書きます。
つかんだ部分が
ここだけである子が多いのですが、
それでも、
自分でつかむと心で決めているように
つかむ部分を増やそうとします。
これは、
子どもの主体性の自己責任です。
26+7= のようなたし算も
同じように
主体性の自己責任を応用できます。
26+7= の 2 を隠して、
「6+7=13」と声に出して言って、
隠していた 2 を見せて、
「33」と声に出して言って、
= の右を示して、
「ここ」と言います。
こちらから、
このような実況中継型リードを見せられた子は、
答えの出し方を、
自分がつかむと心に決めていますから、
はっきりとつかむことができる部分から、
26+7=33 と書きます。
自分がつかむと心に決めていますから、
つかめた部分だけを、
「なるほど、ここは、こうする」とつかんでいます。
つかめなかった部分ではなくて、
つかめた部分だけを見て、
つかめたものとして行っていくと、
自然に、
つかめなかった部分が減ってしまいます。
主体性の自己責任と、
することをデザインする習慣と、
重要なことを優先する習慣の効果です。
子どもは意識していませんが、
子どもの手助けをするこちらは、
子ども自身を育てているのですから、
ハッキリと意識しています。
主体性の自己責任のレベルや、
することを心にデザインするレベルや、
重要なことを優先するレベルを気にしながら、
計算の答えを自力で出す手伝いを通して、
子ども自身を育てています。
(基本 -1357)、(+- -745)
関連:2023年07月15日の私のブログ記事
「算数や数学の計算問題の答えを、
同じような実況中継型リードを見ることで、
自力で出せるようになります。
同じようなことが繰り返されれば、
自然に、習慣になります」。