12÷3= のわり算が初めての子に、始めから速いスピードの実況中継型リードを見せて教えます。こうすれば、まず速いスピードを学びます。

九九をスラスラと言える子に、

12÷3=  のような

割り切れるわり算の答えの出し方を教えます。

 

九九をスラスラと言うことができて、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 27 \\\:\times\:\:\: 6 \\ \hline \end{array}}}\\  の2けた×1けたのかけ算や、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:523 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 7\\ \hline \end{array}}}\\  の3けた×1けたのかけ算を、

楽に計算できる子です。

 

わり算は初めてです。

 

 

次のような実況中継型リードを見せて教えます。

 

12÷3=  の 3 を示してから、12 を示して、

12 を示したまま、

「さんいちがさん(3×1=3)」、

「さんにがろく(3×2=6)」、

「さざんがく(3×3=9)」、

「さんしじゅうに(3×4=12)」、

「じゅうに(12)になった」と言って、

12÷3=  の = の右の余白を示して、

「さんしじゅうに(3×4=12)のし(4)」と言います。

 

リードされた子は、

12÷3=4  と書きます。

 

続いてすぐ、次のわり算

6÷3=  の 3 を示してから、6 を示して、

6 を示したまま、

「さんいちがさん(3×1=3)」、

「さんにがろく(3×2=6)」、

「ろく(6)になった」と言って、

6÷3=  の = の右の余白を示して、

「さんにがろく(3×2=6)のに(2)」と言います。

 

リードされた子は、

6÷3=2  と書きます。

 

さらに続いて、次のわり算  15÷3=  ・・・と

同じような実況中継型リードを繰り返し見せます。

 

 

この実況中継型リードで、

もっとも重要なことは、

わり算が初めての子に、

1回目の実況中継型リードから、

普通の速いスピードにすることです。

 

わり算が初めての子だから・・・と手加減して、

ユックリとした遅いスピードにしません。

 

 

わり算を初めて習う子が、

始めから普通の速いスピードの計算を見せられると、

ほとんど大多数の子が、

「わぁ、速い」となります。

 

速いスピードに着目します。

 

計算の仕方よりも、

まず、速いスピードに驚いて、

速いスピードを学びます。

 

2~3問続いて、

速いスピードの実況中継型リードを見ることで、

速いスピードに慣れた後、

「3の段の九九を下から言うの?」や、

「3の段の答えらしい・・・」のように、

計算の仕方を、アレコレと探り、

速いスピードの実況中継型リードから

答えの出し方を学び始めます。

 

 

わり算が初めての子に、

始めから速いスピードの計算を見せると、

まず速いスピードを学び、

次に、計算の仕方を学びます。

 

自然にこの順になります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1383)、(×÷  {\normalsize {α}} -244)

 

関連:2023年08月11日の私のブログ記事

「21÷3=、25÷5=、24÷6=  のような

割り切れるわり算の答えの出し方を教えるときも、

わり算の感覚を持つために

繰り返し計算するようにリードするときも、

速いスピードを心掛けます」。