連立方程式は、まず、解き方を教えます。その後で、解く前に、「何を、消す?」、「どうする?」と聞いて、解き方を先に決めてから解かせます。自然に起こる閾値型飛躍後は、係数の並びを見る子になります。こうなれば、自力で、解き方を決めてから解くようになります。

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+2y=12\\5x+2y=8\end{array}\right.\end{eqnarray}}  は、

1番目の式から、2番目の式を引けば、

2x=4  ですから、

y が消えて、

x だけの式になります。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}3x-2y=6\\x+2y=2\end{array}\right.\end{eqnarray}}  は、

1番目の式と、2番目の式を足せば、

4x=8  ですから、

y が消えて、

x だけの式になります。

 

連立方程式が初めての子に、

まず、このような解き方を、

実況中継型リードの参加型で体験させます。

 

 

このような解き方に慣れたら、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+3y=24\\4x+3y=15\end{array}\right.\end{eqnarray}}  を解く前に、

「何を、消す?」、

「どうする?」と聞きます。

 

そして、

「 y を消す」、

「上、引く、下」と、

答えさせます。

 

このように決めてから、

解かせます。

 

 

連立方程式を解く前の子に、

「何を、消す?」、

「どうする?」と聞き続けると、

子どもの式の見方が

突然、大きく変わります。

 

体験知が積み重なることで自然に起こる

閾値型の飛躍です。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}7x+3y=24\\4x+3y=15\end{array}\right.\end{eqnarray}}  の x と y に付いている数

つまり、係数だけ  \begin{matrix}7\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:3\\4\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:3\end{matrix}  を見て、

「何を、消す?」、

「どうする?」を決めるようになります。

 

こうなったら、

「何を、消す?」、

「どうする?」と聞かなくても、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}x-y=-3\\x+4y=7\end{array}\right.\end{eqnarray}}  の係数の並びの

\begin{matrix}1\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:-1\\1\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\:4\end{matrix}  を見て、

上から下を引いて、

x を消して、

y だけの式にすることに、

自力で決めてから、

解くようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1385)、(分数  {\normalsize {α}} -550)

 

関連:2023年08月12日の私のブログ記事

連立方程式を解く前に、「何を、消す?」と、

「どうする?」を聞くことで、聞かれた子は、

解き方の作戦を立てるようになります」。