連立方程式 を解く前に、
「何を、消す?」と、
「どうする?」と聞くことで、
子どもは、
この連立方程式を解く作戦を立てると知って、
実際に確かめてみます。
連立方程式を解く子に、
解く前に、
「何を、消す?」と、
「どうする?」と聞けば、
聞かれた子が、
「 y を消す」ことと、
「1番目の式と、2番目の式を足す」ことを答えることで、
解き方の作戦を立てていると知ったことは知識で、
学習知です。
この知識に、
何か惹かれるものを感じて、
連立方程式を解く前の子に、
「何を、消す?」と、
「どうする?」と聞いたとすれば、
実際に試すことで、
体験したのですから、
子どもは、何か反応します。
こちらの聞き方も、
子どもの反応の仕方も、
試してみたから得られる知識で
体験知です。
学習知のように、
「 y を消す」ことと、
「1番目の式と、2番目の式を足す」ことを
子どもが答えてくれたとしたら、
試し方が上手だったのでしょう。
このような答えだけではなくて、
無言であることや、
「分からない」と言われることや、
「いきなり、どうしたの?教えてよ!」と、
要求されることなど、
さまざまなアレコレの反応が起こります。
いずれにしても、
実際に試してみたから得ることができた知識で、
体験知です。
望むような反応を得られなければ、
子どもとの位置関係や、
話すスピードや口調などを
少し変えてみます。
しかし、
「何を、消す?」と,
「どうする?」のセリフは固定します。
変えません。
さて、
「分からない」や、
「いきなり、どうしたの?教えてよ!」と
子どもに反応されたら、
「消すのは、y 」とだけ教えます。
このように教えても、
子どもがポカンとしていたら、
連立方程式 の
2つの式を、順に示しながら、
「これ、足す、これ」と教えます。
そして、
次の問題 で、
「何を、消す?」と、
「どうする?」と聞くことを試します。
(基本 -1390)、(分数 -552)
関連:2023年08月17日の私のブログ記事
「連立方程式の解き方の作戦を解く前に立てるとき、
子どもは自然に、未知数の前に付いている
数(係数)だけを見るようになります。しかも、
未知数が書いてある位置のままの配列です」。