四則混合の計算問題で、正しい答えを出せなくなっている子に、① 計算順を決めること、② 一つ一つの計算を別々の余白で行うことを、教えます。どのように育つのかを、目の当たりにできます。

どの子も確実に答えを出せるようになる

四則混合の計算の仕方があります。

 

① 計算順を決めることと、

② 一つずつ計算して答えを出すことに、

分けて計算するだけです。

 

計算する前の子に、

「計算順?」と聞き続けることと、

「これ、ここ」、「これ、ここ」、・・・の言い方で、

それぞれを別の余白で計算させることです。

 

と、

このようなことを読んで理解できたら、

教える体験の裏付けがありませんから、

知っただけの学習知です。

 

 

実際に、

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{1}{4}} )÷1 {\Large\frac{1}{6}}=  のような四則混合で、

正しい答えを出せなくなっている子に

計算する前に計算順を決めることと、

一つ一つの計算を

別々の余白で計算するようにリードしてみます。

 

まず、

「計算順?」と聞くことで、

計算順を決めさせれば、

かっこの中の + 、

かっこの右の ÷ の順です。

 

子どもが、

計算する前に計算順を決めることが

できるようになるまで、

同じようなレベルの四則混合を繰り返します。

 

 

計算順を決めたら、

かっこの中の + を示して、

「これ、ここ」と言って、

かっこの右の ÷ を示して、

「これ、ここ」と言って、

それぞれを計算する余白を指定します。

 

そして、

かっこの中の + の計算を、

こちらが指定した余白に、

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{8}{12}} {\Large\frac{3}{12}} {\Large\frac{11}{12}}  と書かせます。

 

それから、

かっこの右の ÷ の計算を、

こちらが指定した余白に、

 {\Large\frac{11}{12}}÷1 {\Large\frac{1}{6}} {\Large\frac{11}{12}}× {\Large\frac{6}{7}} \require{cancel}\displaystyle {\frac{11}{\begin{matrix}\cancel{12}\\2\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{6}\end{matrix}\,}{7}} {\Large\frac{11}{14}}  と書かせます。

 

 

 {\Large\frac{2}{3}} {\Large\frac{1}{4}} )÷1 {\Large\frac{1}{6}}=  と同じレベルの四則混合で、

計算する前に計算順を決めることと、

一つ一つの計算を別々の余白で計算することが、

確実にできるように育てます。

 

答えを出すことができなくなっていた子が、

どの位の期間で、

どのように育ち、

答えを出すことができるように変わるのかを

目の当たりにできます。

 

この指導のプロセスを通して、

教えた体験から、貴重な体験知を

多種多様に得ることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1463)、(分数  {\normalsize {α}} -579)

 

関連:2023年10月26日の私のブログ記事

「四則混合は、計算順を決めることと、

個々の計算をすることに分ければ、

どの子も、確実に答えを出せます」。