どの子も確実に答えを出せるようになる
四則混合の計算の仕方があります。
① 計算順を決めることと、
② 一つずつ計算して答えを出すことに、
分けて計算するだけです。
計算する前の子に、
「計算順?」と聞き続けることと、
「これ、ここ」、「これ、ここ」、・・・の言い方で、
それぞれを別の余白で計算させることです。
と、
このようなことを読んで理解できたら、
教える体験の裏付けがありませんから、
知っただけの学習知です。
実際に、
( + )÷1= のような四則混合で、
正しい答えを出せなくなっている子に
計算する前に計算順を決めることと、
一つ一つの計算を
別々の余白で計算するようにリードしてみます。
まず、
「計算順?」と聞くことで、
計算順を決めさせれば、
かっこの中の + 、
かっこの右の ÷ の順です。
子どもが、
計算する前に計算順を決めることが
できるようになるまで、
同じようなレベルの四則混合を繰り返します。
計算順を決めたら、
かっこの中の + を示して、
「これ、ここ」と言って、
かっこの右の ÷ を示して、
「これ、ここ」と言って、
それぞれを計算する余白を指定します。
そして、
かっこの中の + の計算を、
こちらが指定した余白に、
+=+= と書かせます。
それから、
かっこの右の ÷ の計算を、
こちらが指定した余白に、
÷1=×=×= と書かせます。
( + )÷1= と同じレベルの四則混合で、
計算する前に計算順を決めることと、
一つ一つの計算を別々の余白で計算することが、
確実にできるように育てます。
答えを出すことができなくなっていた子が、
どの位の期間で、
どのように育ち、
答えを出すことができるように変わるのかを
目の当たりにできます。
この指導のプロセスを通して、
教えた体験から、貴重な体験知を
多種多様に得ることができます。
(基本 -1463)、(分数 -579)
関連:2023年10月26日の私のブログ記事
「四則混合は、計算順を決めることと、
個々の計算をすることに分ければ、
どの子も、確実に答えを出せます」。