子どもの真後ろから、筆算のたし算の繰り上がりを、初めて習う子に教えます。真後ろの位置は、意外なことですが、子どもの内面の変化がよく見えるのです。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  を初めて習う子に、

赤色のペンを持って、

子どもの真後ろから

赤ペンを持った手を突き出して、

7 と 5 を示して、

早口で、テキパキとした口調で

「しち足すご、じゅうに(7+5=12)」と言います。

 

実際に、

子どもの真後ろから、

このような実況中継型リードを行いますと、

こちらは、目の焦点を、

問題   {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  に置いています。

 

そして、

問題   {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  と、

こちらの目の間に、

子どもの後頭部や、

鉛筆を持った手が見えています。

 

 

だからこそ、

子どものことが、

とても良く見えることになります。

 

すべて、

実際に教える体験で得られる体験知です。

 

そして、

子どもの後ろから教えるからこそ

得られる体験知です。

 

その一つは、

答えを出そうとしていることです。

 

こちらが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の 7 と 5 を示すと即、

「こちらから習おうとする依存」から、

「自分で答えを出そうとする主体性」に

スッと切り替わってしまうのです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1508)、(+-  {\normalsize {α}} -833)

 

関連:2023年12月13日の私のブログ記事

「読んで、理解して知ったことは学習知です。

子どもの真後ろから、赤色のペンを持って、

実際に筆算のたし算  27+15=  を

指導して知ったことが、体験知です」。