「分からない」と甘える子を、速いスピードの軽やかなリズムのリードに乗せます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 321 \\ \:\:\:\times \:\:\:\: 23 \\ \hline \end{array} }}\\ の3けた×2けたの筆算のかけ算を、

「分からない」、

「教えて」と甘えの強い子に教えます。

 

このような新しい内容に進むと、

「分からない」、「教えて」と甘える子です。

 

計算の仕方を、

自分でつかもうとしません。

 

だから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 321 \\ \:\:\:\times \:\:\:\: 23 \\ \hline \end{array} }}\\ の3けた×2けたの筆算のかけ算も、

甘えるだろうと想像できます。

 

強く甘えることを覚悟して教えます。

 

23の2を子どもの指で隠させると、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 321 \\ \:\:\times \:\:\:\:\:\:\:\:3 \\ \hline \end{array} }}\\ の3けた×1けたの筆算のかけ算です。

 

子どもの知っているかけ算です。

 

知っている「あれだ」と気付いたとしても、

甘えようとする子です。

 

強い甘えを出せないように、

とても速いスピードで、

次々に式と答えを言って、

リードしていきます。

 

「さんいちがさん(3×1=3)」、

「さんにがろく(3×2=6)」、

「さざんがく(3×3=9)」です。

 

こうすると、

とても速いスピードの

軽やかなリズムに乗せられた子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 321 \\ \:\times \:\:\:\:\:\: \:\: 3 \\ \hline \:\:\:963\end{array} }}\\ と書いてしまいます。

 

「あぁ、あれだ」と思う気持ちが、

甘えようとする気持ちより強くなります。

 

続いて、23の隠していた2を見ます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 321 \\ \:\:\times \:\:\:\: 23 \\ \hline \:\:\:963\end{array} }}\\ です。

 

この計算も同じように、

甘えを出す間がないようなかなり速いスピードで、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 321 \\ \:\times \:\:\:\:\: 2\:\:\:\: \\ \hline \end{array} }}\\ を計算します。

 

次々に式と答えを言います。

 

「にいちがに(2×1=2)」、

「ににんがし(2×2=4)」、

「にさんがろく(2×3=6)」です。

 

「あぁ、あれだ」と

気付いた計算  {\normalsize { \begin{array}{rr} 321 \\ \:\times \:\:\:\:\:\:\:\:3 \\ \hline \end{array} }}\\ の続きです。

 

この速いスピードの軽やかなリズムに乗るように、

子どもも、心の中で計算して、

答えを書きます。

 

どこに答えを書くのかをリードする前に、

963の6の真下から正しく書きます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 321 \\ \times \:\:\:\: \:23 \\ \hline  963 \\ \:\: 642\:\:\:\:\\\end{array} }}\\ です。

 

速いスピードでリードされる計算の

軽やかなリズムに乗ってしまい、

子どもは甘えを出せません。

 

続いて、線を引いて、

たし算です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 963 \\ \: 642\:\:\:\: \\ \hline7383 \\ \end{array} }} \\ と計算します。

 

やはり、

とても速いスピードの軽やかなリズムで、

次々にリードします。

 

963の3を、

「これ、ここ」で下に動かしてから、

「ろく足すに、はち(6+2=8)」、

「く足すし、じゅうさん(9+4=13)」、

「さん(3)」です。

 

最後に、642の6を、

「しち(7)」です。

繰り上がり数1のたし算です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 321 \\ \:\times \:\:\: 23 \\ \hline  963 \\ 642\:\:\:\:\\\hline \:7383\end{array} }}\\ と、計算できます。

 

(×÷028)