目の前の今の子どもに、
少し後の近未来の自分を、
体験させることができます。
算数計算のたし算の指が取れています。
6+8= を見たら、答え14が、
4+6= を見たら、答え10がすぐに浮かびます。
今のこの子は、この25問のたし算:
6+8=、4+6=、9+5=、7+5=、8+8=、
4+8=、6+5=、7+9=、8+5=、4+4=、
5+7=、8+7=、9+6=、4+7=、5+6=、
8+4=、7+7=、5+4=、8+6=、7+8=、
5+5=、7+6=、9+8=、7+4=、6+7= を、
2分で計算します。
とてもユックリで、
ダラダラとした印象の計算です。
さて、
今は2分かかるこの子に、
こちらがリードして、
30秒くらいの計算を体験させます。
ストップウォッチで時間を測り始めて、
こちらが、答えを言います。
6+8= の+を示して、「じゅうし(14)」です。
子どもが、
こちらの出した答えを書きます。
6+8=14 です。
こちらは、
子どもが答え14を
書き終わるのを待ちません。
子どもが答え14を書き始めたら、
次の問題 4+6= の+を示して、
「じゅう(10)」です。
子どもは、
6+8= の答え14を書きながら、
こちらが示す 4+6= の+を見ています。
また、
こちらが出す答え「じゅう(10)」を
聞いています。
だから、
4+6=10 と書き始めます。
子どもが書き終わるのを待たないで、
こちらは、次の問題 9+5= の
+を示して、「じゅうし(14)」です。
このようにリードして、
25問すべてを計算します。
6+7= を見ただけで、
答え13がすぐに浮かぶ子です。
こちらは、
子どもができることだけで
計算しています。
こちらのしている計算は、
すべて、今の子のできることだけです。
子どもと、
こちらのリードの違いは、
スピードだけです。
でも、
特別に速いスピードではありません。
少し速いスピードで、
休みなく計算するだけです。
ストップウォッチを止めて、時間を言います。
30秒前後になっています。
今は2分かかるこの子は、
こちらのリードで、30秒で計算する
自分の近未来を体験しました。
子どもに近未来を体験させるリードは、
たし算だけではありません。
小学算数のすべての計算で、
目の前の今の子に、
こちらが計算だけをリードすることで、
近未来の自分を、体験させることができます。
(基本 -067)、(+- -051)