子どもの真後ろで、
子どもの頭の上からリードします。
座っている子どもの後ろに、
こちらは立ちます。
すると、
子どもの顔の上の方に、
こちらの顔があります。
同じ向きです。
そして、
この位置関係のまま、
目の前の子どもの算数の計算をリードします。
例えば、
数えて計算するたし算です。
8+4= の8を示して、
「はち」と声に出して読み、
4を示して、
「く、じゅう、じゅういち、じゅうに」と
声に出して数えて、
= の右を示して、
「じゅうに(12)」とリードします。
このようなリードをすると、
目の前の子が、
こちらの顔を見上げて、
視線を合わせようとすることがあります。
このようなとき、
こちらの役割は一つです。
子どもの
ロールモデルです。
8+4= を計算して、
答えを出すと決めていますから、
周りで何が起ころうとも、
(子どもが視線を合わせようとしても)
計算から離れません。
このようなロールモデルです。
子どもの視線を
無視するではありません。
こちらが出そうとしていることは、
視線を合わせことよりも重要な
8+4= の答えです。
目の前の子が投げかける視線を受け止めることを、
こちらは出そうとしていないのです。
だから、
こちらを見上げている子どもの視線を感じたまま、
8+4= の数える計算を、
実況中継し続けます。
すると必ず、子どもは、
こちらが見せている実況中継に
視線を戻します。
そして、
8+4=12 と書きます。
「そう」と受けて、
次の問題 13+4= の13を示して、
「じゅうさん」と声に出して読み、
4を示して、
「じゅうし、じゅうご、じゅうろく、じゅうしち」と、
声に出して数えて・・・と、
動画見本の実況中継を続けます。
8+4=12 と書いたことに、
「そう」ではありません。
計算に集中しているロールモデルをまねして、
自分の視線をたし算に戻したことを、
「そう」と受けています。
(基本 -197)、(+- -123)