約分は、同じ分数の代表を求めるゲームです。分数のたし算の通分は、代表から、共通分母と同じ分母の仲間を探すゲームです。

 {\Large\frac{3}{6}} {\Large\frac{1}{2}}  は、約分です。

 

 {\Large\frac{3}{6}} の分子は、3 で、分母は、6 です。

 {\Large\frac{1}{2}} の分子は、1 で、分母は、2 です。

 

違う分数です。

同じではないのです。

 

 

それなのに、

= で結んで、

 {\Large\frac{3}{6}} {\Large\frac{1}{2}}  と書くのは、

「数」ではなくて、

「量」を分数で扱うときの習慣です。

 

長さでも、

面積でも、

体積でも、

何かの 1つのものを、

6等分した 3つと、

2等分した 1つは、

同じ量です。

 

だから等しいのですが、

それは、「量」です。

 

 

「数」と見れば、

棒の上と下に「数」があるだけです。

 

分数  {\Large\frac{3}{6}} であれば、

棒の上に 3 が、

棒の下に 6 があります。

 

分数  {\Large\frac{1}{2}} になると、

棒の上に 1 が、

棒の下に 2 ですから、

分数  {\Large\frac{3}{6}} とは、違う分数です。

 

 

このように違う分数を、

 {\Large\frac{3}{6}} {\Large\frac{1}{2}}  と、= で結ぶのは、

同じと見なせば、

計算するときに都合がいいからです。

 

都合のいいことの最初の 1つ目が、

同じ分数の代表を選ぶことができることです。

 

例えば、

 {\Large\frac{16}{32}} {\Large\frac{8}{16}} {\Large\frac{4}{8}} {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{1}{2}}  は、

= で結ばれていますから、

同じなのです。

 

これらの同じ分数の代表として、

 {\Large\frac{1}{2}} を選びます。

 

すると、

例えば、 {\Large\frac{16}{32}} を与えられて、

その代表  {\Large\frac{1}{2}} を求めるゲームが、

約分です。

 

あるいは、

代表  {\Large\frac{1}{2}} を与えられて、

分母 16 を指定されて、

代表  {\Large\frac{1}{2}} と等しい分数  {\Large\frac{8}{16}} を求めるゲームが、

たし算で出てくる倍分です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -870)、(分数  {\normalsize {α}} -375)